ソフトのインストールや各種メディアへのデータ書き込みなどで活躍してくれる光学式ドライブ。「頻繁に使っている方が壊れにくい。たまにしか使わないのは故障のもと」という話を耳にしたけど、これ本当?

 他の要素を排し、光学式ドライブ単体の耐久性だけに着目すれば、使えば使うほど壊れやすくなる。データの読み書きに使うレーザー光は、光ヘッド内部のレーザーダイオードから出ているが、白熱電球や蛍光灯と同様に、発光し続けると次第に劣化するためだ。

 一方、光学式ドライブを自作PCに組み込んだ状態では、別の要素がドライブの寿命に影響を及ぼすことがある。例えばほこり。ケースファンの吸い出す風量が多いのに、それに見合ったエアフローがケース内で確保できていないと、光学式ドライブ前面から風が入り、ドライブ内部を通り抜ける場合がある。この状態で長期間PCを使用していると内部にほこりがたまり、正常に動かなくなる恐れがある。このほか、ケース内部に熱がこもったり、周囲のパーツが細かく振動していたりする場合も、同様に光学式ドライブがいつの間にか劣化する可能性がある。

 これらの外部要因による劣化は、光学式ドライブの使用頻度に関係なく起こるため、「ほとんど使わないのに、いつの間にか壊れていた」というケースがあるようだ。

知らぬ間のほこり侵入に注意
PC内部のエアフローが適切に確保できていなかったり、ケースファンの風量が必要以上に多かったりすると、光学式ドライブの前面から背面へ空気が流れることがある。この状態でPCを使い続けると、光学式ドライブの使用頻度に関係なく内部にほこりがたまり故障の原因となる。
PC内部のエアフローが適切に確保できていなかったり、ケースファンの風量が必要以上に多かったりすると、光学式ドライブの前面から背面へ空気が流れることがある。この状態でPCを使い続けると、光学式ドライブの使用頻度に関係なく内部にほこりがたまり故障の原因となる。
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