「無線LANは便利そうだけど、何だか難しそう」─。そう考えて、無線LANに手を出せないでいるユーザーは多いだろう。

 けれど、それではもったいない。無線LANがないと、パソコンの便利さは半減だ。自宅の好きなところでパソコンを使えないし、プリンターの置き場所も自由にならない。そして、家中がケーブルだらけ─。無線にすれば、こうした不満を一掃できる。

 現在のノートパソコンなら、基本的に標準で無線LANに対応済み。必要なのは、無線LANルーター1台だけなのだ。その費用といえば数千円。たったこれだけで、一気にパソコンが便利になるのだから、導入しない手はない。

 無線LANの設定が難しかったのは昔の話。今どきの無線LAN機器なら、難しい設定に頭を悩ませなくても、ほぼ機器任せで自動的に接続できる。実際に設定してみれば、「何だ、こんなに簡単だったのか」と拍子抜けするに違いない。

どこからでもつながるのが無線LANのいいところ

 最初に、無線LANにするとどう便利になるかを、もっと詳しく説明しよう(図1)

図1 無線LANのメリットは、パソコンを使う場所に制限がなくなること。どの部屋からでもインターネットに接続できるし、パソコンを持って別の部屋に移ることもできる。プリンターの置き場所も自由に選べる
図1 無線LANのメリットは、パソコンを使う場所に制限がなくなること。どの部屋からでもインターネットに接続できるし、パソコンを持って別の部屋に移ることもできる。プリンターの置き場所も自由に選べる
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 無線LANの最大のメリットは、家中、どの部屋でパソコンを使っていても、インターネットに接続できるようになる点だ。ネットにつないだまま、家の中を移動するといった使い方もできる。大容量のファイルをダウンロードしている最中でも、それが終わるのを待たずに、別の部屋にパソコンを持っていける。

 プリンターも無線LAN接続にすれば、置き場所が自由になるうえ、いちいちプリンターのある場所まで移動してUSBポートに接続する手間が不要になる。ここにきて、無線LAN対応のプリンターが急増しており、今は無線LANの導入にぴったりのタイミングだ。

 また、デジカメやiPhoneなどの携帯電話、「ニンテンドーDS」などのゲーム機も無線LAN対応が進んでいる。自宅に無線LANを導入すれば、パソコンだけでなく、これらの機器もすべて無線でつなげるようになる。家族もみんな大喜びだ。

 こうした無線LANのメリットはすべて、有線LANで必須だったケーブルが、無線LANでは不要になることで生まれる(図2)。パソコンの置き場所が、ルーターの置き場所やケーブルの長さに依存しなくなるので、パソコンを使う場所が自由になるわけだ。電波の届く範囲であれば、家中どこでもネットに接続できる。

図2 無線LANを導入し、LANケーブルが不要になるだけで、上のような、さまざまなメリットを享受できる。利用しない手はない
図2 無線LANを導入し、LANケーブルが不要になるだけで、上のような、さまざまなメリットを享受できる。利用しない手はない