ここからは、実際に無線LANを導入して、パソコンで接続するまでの手順を見ていこう。
つながりやすい機種を選択、「高速」も接続性に有利
用意する必要があるのは、親機の無線LANルーターだ。ここ数年のノートパソコンは、ほとんどが無線LAN対応なので、子機を新たに追加する必要はない。デスクトップなど、無線LAN対応でないパソコンの場合は、子機も購入する。その際は、親機とセットになった製品を選ぶとよい。
無線LANルーターは、バッファローやNECなどから何種類も発売されているが、基本的には最大300メガビット/秒で通信できる「11n」対応製品を選べばよい(図1)。最新の製品なら、半分以上がに対応している。
特に、一軒家や広いマンションなどに住んでいる人は、「つながりやすさ」を重視したい。「親機を買ったはいいが、つながらなかった」というのは避けたいからだ。
その場合は、「ハイパワー」や「ロングレンジ」などをうたっている製品を選ぶとよい。これらは電波の出力が大きいタイプなので、安定して通信できる。また、「11n」では、高速化と並んで長距離化も強化されている。11nにするだけで、つながりやすさも向上する。
無線LANルーターの価格はどんどん値下がりしている。ハイパワーかつ11n対応といった高機能モデルでも、実売価格は9000円程度(図2)。低価格な11g/b対応機と比較しても3000円程度しか変わらない。買い直しを避けるための安心料と考えるとよい。