データが増えて今のHDDが満杯になりそうだ。HDDを増設してみよう。そう思って、HDDを組み付けたは良いものの、いざ電源を入れても、うんともすんとも言わない──。こんな場合も、原因と対処方法は多岐にわたる。チェックの方法を順に見ていこう。

 HDDが動かない原因を解析するには、あちこちを手当たり次第にいじらず、順番に原因を切り分けていこう。まずは接続などの物理的な問題から確認し、次いでBIOS、OSと順に見ていくと分かりやすい。

 物理的な問題としてよくあるのが、コネクターの抜けや傷みだ。PC内部のインターフェースは頻繁に抜き挿しすることを想定した造りになっていない。このため、何度もケーブルを抜き挿しするとコネクター部が割れたり、抜けやすくなったりすることがある。また、安物のケーブルは品質も十分でない場合があり、コネクター部のプラスチックが割れたり変形したりしていないか注意しておこう。

[画像のクリックで拡大表示]

 次にBIOSだ。現在主流のSerial ATAの場合、動作モードによっては4台しか認識しないことがある。特定バージョンのBIOSに不具合があり、最新版のBIOSを適用することで正常に動くケースもある。

[画像のクリックで拡大表示]

 WindowsからHDDを認識できない場合は、「ディスクの管理」で表示されるか見てみよう。未フォーマットのHDDや、もともとRAID構成で使っていたHDDは、フォーマットと領域確保で解決する可能性がある。

[画像のクリックで拡大表示]

 このほか、内蔵HDDを外付けとして使う場合は、プラグ・アンド・プレーやジャンパー設定、相性問題や供給電力の問題などが起こりうるので、併せてチェックしよう。

[画像のクリックで拡大表示]