パワーポイントは、プレゼンテーション用のスライドを作るソフト─。まだ多くの人が、そんなイメージを抱いているに違いない。しかし、この固定観念は早く捨て去ったほうがいい。大勢の聴衆の前でスライドを見せる機会など、そう滅多にあるものではない。「パワポ=プレゼンソフト」という先入観は、かえってその用途を狭めることになる。

 実は、パワポには「文書作成ソフト」という“もう1つの顔”がある。図表や写真を多用する文書を作るとき、これほど使い勝手のよいソフトはない。企画書、地図、組織図など、あらゆる種類の文書を、手早く美しく仕上げることができる(図1)。完成した文書は、用紙に印刷して配布し、必要に応じて口頭で補足説明する。少人数の会議なら、スライドを使って説明するより、このほうがはるかに現実的だ。

図1 パワーポイントには「プレゼンテーションソフト」という“オモテの顔”とは別に、「文書作成ソフト」という“ウラの顔”がある。上のような企画書、地図、組織図などはお手のもの。パワポの手にかかれば簡単だ
図1 パワーポイントには「プレゼンテーションソフト」という“オモテの顔”とは別に、「文書作成ソフト」という“ウラの顔”がある。上のような企画書、地図、組織図などはお手のもの。パワポの手にかかれば簡単だ
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