まず、無線LANの基礎を見ていきましょう。無線LANの仕組みや、用意する機器の選び方、つなぎ方などのポイントをまとめました。「無線LANって何?」という人や、一から学び直したい人は、ここから始めましょう。

基礎1、「親機」と「子機」で簡単無線化!

 無線LANとは、ケーブルの代わりに電波を使いパソコンや周辺機器などを相互につなぐ仕組みのことです。例えば、インターネットを利用する場合、通常はモデムとパソコンとをLANケーブルでつないでデータをやり取りしますが、無線LANではそれらが「無線」になります。電波が届く範囲であれば、家中どの部屋からでもインターネットに接続できるのが魅力です。

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 無線LANを使うときは、専用の機器が必要です。モデムと接続する「親機」と(図1)、パソコンに接続する「子機」の2つ。親機は、モデムやパソコンなどが送受信するデータを中継するほか、接続している子機を整理する役割があります。

1、親機は誰でも必要

図1 親機には、無線でデータをやり取りする機能のほか、複数の子機を接続する「ルーター」機能が付いている製品が多い。この機能を除いた「ブリッジ(アクセスポイントモード)」の製品もあるが、どちらも使える親機がお薦め。
図1 親機には、無線でデータをやり取りする機能のほか、複数の子機を接続する「ルーター」機能が付いている製品が多い。この機能を除いた「ブリッジ(アクセスポイントモード)」の製品もあるが、どちらも使える親機がお薦め。