XPパソコンを普通に「シャットダウン」で終了すると、意外に時間がかかります。また、その起動にも時間がかかります。

 ウィンドウズ ビスタでは、起動や終了を速くするために、標準での終了方法が変わりました。「スタート」→「電源マーク」とクリックして終了すると、「スリープ」で終了するのです。スリープでは、完全に電源がオフにはならず、メモリーの内容は保持されています。同時にメモリーの内容はハードディスクにも書き込まれます(メモリーの内容が消えてしまった場合、復帰するのにこちらのデータが使われます)。この作業は完全に電源をオフにするよりも短い時間で済み、起動が速いというメリットがあるのです。

図1 ビスタパソコンでは、電源マークをクリックして「スリープ」という省電力状態にするのが標準的な終了手順。この状態なら、電源ボタンをクリックすると、すぐにパソコンが使えるようになる。
図1 ビスタパソコンでは、電源マークをクリックして「スリープ」という省電力状態にするのが標準的な終了手順。この状態なら、電源ボタンをクリックすると、すぐにパソコンが使えるようになる。
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 通常はスリープで終了すればパソコンの起動が速くなり快適ですが、長期間パソコンを使わない場合には、完全に電源を落とす「シャットダウン」で終了するようにしましょう。電源を完全に落とすには、「スタート」→「▼」→「シャットダウン」とクリックします(図2)。

 シャットダウンすれば、電気代の節約になります。また、パソコンをずっと使い続けると、動作が遅くなったと感じることがあります。この原因の一つとして、メモリー内で残ってしまったプログラムの残骸が考えられます。電源を落とせばこれをきれいにすることもできるのです。

図2 「シャットダウン」を選ぶと、パソコンの電源を「オフ」にできる。待機電力だけになるので、節電できる。しばらく使わないなら、これで終了しよう。
図2 「シャットダウン」を選ぶと、パソコンの電源を「オフ」にできる。待機電力だけになるので、節電できる。しばらく使わないなら、これで終了しよう。
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