マザーボードを購入して、すぐにBIOSをアップデートするユーザーが増えてきた。基本的には新しいBIOSの方がトラブルが起こる可能性が少なく、アップデートの安全性も高まってきたため、理にかなった方法といえる。しかし、その時にブレーカーが落ちたり、停電になったらどうなるのか。BIOSの書き換え中にわざと電源を切る実験を行った。

 使用したマザーボードはGIGABYTETECHNOLOGYの「GA-EP35-DS3R」。BIOS復旧機能の「Dual BIOS Plus」を搭載しており、途中で電源をオフにしても、この機能で復旧できる可能性がある。

BIOS修復機能「Dual BIOS Plus」を搭載したGIGA BYTE TECH NOLOGYの「GA-EP35-DS3R」を使ってテストを実施した。書き換えには「Q-Flash」を使った。
BIOS修復機能「Dual BIOS Plus」を搭載したGIGA BYTE TECH NOLOGYの「GA-EP35-DS3R」を使ってテストを実施した。書き換えには「Q-Flash」を使った。

 実験は次ページの 手順で行った。組み立て前にBIOSをアップデートする想定で、Windowsで動作するユーティリティー「@BIOS」ではなく、BIOSに搭載されている「Q-Flash」を利用した。新しいBIOSのファイルはUSBメモリーに保存したものを使っている。まずは通常の手順で問題なくBIOSの書き換えが終了することを確認。その後で、いったん古いBIOSへ戻し、再び新しいBIOSへの書き換え作業を開始した。そしてBIOSを書き込んでいる時に、電源をおもむろに引き抜いた。