「ノートパソコン」の名付け親はNEC

 いまやすっかり定着した「ノートパソコン」という呼び方。実はこの名付け親はNECだった。

 1989年にNECが初代98ノート「PC-9801N」を製品化した時のこと。先行して発売されていた東芝の「DynaBook」を見て、当時、パーソナルコンピュータ販売推進本部長だった高山由氏が「ユーザー自身が情報を蓄えて活用するのだから、ブックよりノートだろ!」と考え、「98ノート」という名称を付けた。

 当時、既に複数のメーカーが(今でいうところの)ノートパソコンを出していたものの、呼称は統一されていなかった。「ラップトップパソコン」と呼んだり、「ブックパソコン」と呼んだりしていた。98ノートを機に「ノートパソコン」という呼び名が広がったのである。

ゲイツがアップルの広告でニッコリ

 パソコン界のライバルといえば、WindowsとMacintosh。マイクロソフトとアップル。ところが、ビル・ゲイツ氏はかつてアップルの広告に登場したことがある。

 その証拠が下の写真。1984年にアップルコンピューター(現アップル)のMacintoshがデビューしたときにアップルが作った雑誌の広告だ。青いポロシャツをパンツにインし、はにかむように笑う、この青年がゲイツ氏である。

 若気の至りか、何かの間違いか?いやいやそんなことではない。いまやマイクロソフトの製品を代表するソフトExcelは、当初、Macのために作られたものだった。つまり、当時のマイクロソフトはMac向けソフトを開発する開発会社の一つだったのである。だから、開発会社を代表して、アップルの広告に出たというわけ。

 ちなみにゲイツ氏の隣はロータス・デベロップメントのミッチ・ケイパー氏とソフトウエア・パブリッシングのフレッド・ギボンズ氏である。

ゲイツ氏、29歳のころか。見た目がやたら若い
ゲイツ氏、29歳のころか。見た目がやたら若い