大容量のファイルをメールで送るときや、ハードディスクの容量を節約したいときは、ファイルを「圧縮」するとよい。容量が一気に小さくなるからだ(図1)。

図1 ファイルの容量を節約するときや、入手したフリーソフトのファイルを利用するときは、圧縮や解凍の操作が必要になる。仕組みを理解し、トラブルなく活用しよう
図1 ファイルの容量を節約するときや、入手したフリーソフトのファイルを利用するときは、圧縮や解凍の操作が必要になる。仕組みを理解し、トラブルなく活用しよう

 圧縮とは、ファイル内部のデータの形を組み変えて、コンパクトにすることだ(図2)。形を変えるので、圧縮した状態ではファイルを利用できない。元に戻すには「解凍」という操作が必要になる。

 もう少し具体的に説明したのが図3。Windowsでは、英数字を8桁の2進数の番号で表すので、6文字なら48桁の2進数が必要だ。これを、指定のルールで別の数値に置き換えると、なんと10桁に“圧縮”できる。実際にはもっと複雑だが、こういったやり方で圧縮をしているわけだ。

図2 「圧縮」とは、ファイル内のデータの形を変えて小さくすること。元のファイルとは内容が変わってしまうので、そのままでは利用できない。元の形に戻す「解凍」作業が必要になる
図2 「圧縮」とは、ファイル内のデータの形を変えて小さくすること。元のファイルとは内容が変わってしまうので、そのままでは利用できない。元の形に戻す「解凍」作業が必要になる
図3 圧縮の具体例を見てみよう。パソコン内部では、英数字を8桁の2進数の番号で管理している。6文字だと48桁必要だ(上図)。これを下図のように番号を付け直すと、10桁で済む
図3 圧縮の具体例を見てみよう。パソコン内部では、英数字を8桁の2進数の番号で管理している。6文字だと48桁必要だ(上図)。これを下図のように番号を付け直すと、10桁で済む