23 こんなパソコンなら、買い替えも検討
購入した当時は十分に速かったパソコン。最近めっきり遅くなった、と感じる人もいるかもしれません。
これは、状況の変化によるものです。例えばホームページ。高速通信が普及した今では、動画やプログラムを用いた重いページが増えました。それにデジタルカメラ。高解像度になるほど、写真1枚のサイズが大きくなっています。ホームページを見るにも写真を編集するにも、古いパソコンの性能では、追いつかなくなっているのです。
この特集では、様々な高速化の方法を紹介していますが、パソコンがあまりに古いと効果は見込めません。4~5年前に購入したのなら、そろそろ潮時。下の「チェックポイント」が2つ以上当てはまるなら、買い替えも検討しましょう。テレビ録画などの機能を持たない機種なら、10万円以下で購入できます。
メモリー
Windows XPを快適に使うには、メモリーは最低でも512MBは必要。したがって、メモリーの上限が256MBや384MBのパソコンはそろそろ限界です。自分のパソコンが512MB以上増やせるかを調べましょう。また、「PC100」など古い規格のメモリーを使う場合は、入手が困難だったり、入手できても高価だったりします。増設するのはあまりお得ではありません。
CPU
4~5年前のCPUでも、メールを送受信したりネットで文字のニュースを読んだりという使い方だけなら十分。メモリーを多く搭載していれば、しばらくしのげるかもしれません。しかし、画像や音楽、テレビ番組やインターネットの動画を快適に再生するなら、動作周波数が1GHz以上のCPUが欲しいところ。1GHzに満たないのなら、そろそろパソコンの世代交代を考える時期です。
USB
プリンターやUSBメモリーなど、多くの周辺機器をつなぐUSB端子には2つの規格があります。快適に接続するには「USB2.0」が必要ですが、2003年以前の機種は「USB1.1」という古い規格を採用している場合があります。USB2.0カードを追加することも可能ですが、ほかの部品が古ければ、カードの追加ではなく、パソコンの買い替えを検討しましょう。
メモリー/CPU/USBの調べ方
取扱説明書を見るのが確実ですが、周辺機器メーカーのホームページ(下図はアイ・オー・データ機器のページ)でも調べられます。パソコンのメーカー名や型番を入力すれば、メモリーの容量や種類、CPUの種類、USBの規格がわかります。
ハードディスク
空き容量が少ないまま使い続けると、様々な障害が起こります。スピード面では、断片化が進んで読み出し速度が低下します。また、40GBクラスの古いものは読み書きが遅く、使い始めてから時間が経過しているので故障する可能性が高くなっています。交換することも選択肢ですが、ほかの部品も古い場合は交換ではなく、パソコンの買い替えを検討するべきです。
調べ方
ハードディスクの容量を調べるには、「マイコンピュータ」のハードディスクのアイコンを右クリックして「プロパティ」画面を開きます。
無線LAN
無線LANには規格の問題があります。古いパソコンの内蔵子機は「11b」という古い規格にしか対応していません(40ページ)。せっかく高速通信サービスを契約しても、無線LANが古い規格では通信速度が遅いまま。現在では「11g」「11a」という、より高速で安定している新しい規格が普及しています。無線LANの子機を新調するか、パソコンを買い替えるかを考えてみましょう。
調べ方
Windowsの画面では無線LAN子機の方式は調べられません。取扱説明書などで確認してください。