ホームページがなかなか表示されない……ネットが軽快に動かない原因の多くは通信環境にあります。特に無線LANは盲点。回線が速くても、無線LANの性能が足をひっぱることがあります。また、回線が遅ければ、光ブロードバンドの導入も考えましょう。

28 無線LAN 古い規格の無線LAN機器は買い替える

 ケーブル要らずでネットに接続できる無線LANは快適ですが、「速度が遅くて……」という悩みがあるなら、使っている無線LAN機器の規格が古くないか確認してみましょう。

 無線の規格には、主に「11a」「11b」「11g」の3つがあります。現在、主流なのは11aと11g。どちらも最大通信速度が54Mbpsです。11bは古い規格で、最大でも11Mbpsしか出ません。

 いくらADSLや光ブロードバンドなどの速い通信回線を使っていても、11bではせっかくの速さが生きません。無線LAN機器を11aや11gのものに変えて速くしましょう。

 11aや11gを導入するときは、それぞれの規格に対応した親機と子機が必要です。必要な無線LAN機器は人によって違うので、購入前に確認しましょう(上図)。わからない人は、親機・子機のセット品を選ぶといいでしょう。[注4]

[注4]:親機を買うときは、複数の機器が11a、11b、11gを同時に使えるものを選びましょう。製品のパッケージには「同時利用」「同時接続」などと書かれています。
 

「11n」って何?

 店頭で「11n」と書かれた無線LAN機器を見かけるようになりました。11nは、複数のアンテナを使って、従来よりもはるかに高速(100~300Mbps)で通信できる新しい規格。まだ草案段階であるため、残念ながらパソコンに搭載される子機で、11nに対応するものは少数ですが、今後の主流になると目されています。