目盛りや項目の見づらさを修正する

 ここからは、グラフ作成時にありがちな「困った」を解消する実践テクニックを、具体例に即して紹介していこう。まずは目盛りや項目の表示に関する悩みからだ。

目盛りの幅を変えて見やすく
日付の並べ方には一工夫

 グラフの見栄えを整えるには、「目盛りや項目名を見やすく並べる」のが基本。棒グラフや折れ線グラフには2つの軸があり、数値の並ぶ縦軸を「数値軸」、項目名の並ぶ横軸を「項目軸」と呼ぶ。

 数値軸を見やすくするコツは、目盛りの「最小値」と「最大値」を適切な大きさにすること。グラフの最小値は必ずしもゼロである必要はない。最小値を大きくして目盛りの表示範囲を狭めると、数量の差が際立ち比べやすくなる。桁数が多ければ「千単位」などで表示するのも有効だ(図1~図3)。

図1 数量の差や変化を際立たせるには、目盛りの最小値を大きくする。桁数の多い数値は「千単位」などにまとめよう
図1 数量の差や変化を際立たせるには、目盛りの最小値を大きくする。桁数の多い数値は「千単位」などにまとめよう

「軸の書式設定」で最小値を変更

図2 数値軸の目盛りを設定するには、目盛り部分を右クリックし(1)、開くメニューで「軸の書式設定」を選ぶ(2)
図2 数値軸の目盛りを設定するには、目盛り部分を右クリックし(1)、開くメニューで「軸の書式設定」を選ぶ(2)
図3 「目盛」タブで「最小値」を高めの値に変更。すると目盛りの幅が変わり、数量差が際立つ。併せて「表示単位」を「千」とした
図3 「目盛」タブで「最小値」を高めの値に変更。すると目盛りの幅が変わり、数量差が際立つ。併せて「表示単位」を「千」とした