何らかの理由で無線LANが使えず、仕方なしに有線で――そんなときは、PLCを導入してみませんか。長いLANケーブルとサヨナラできます。

 PLCは、壁の中の電気配線をLANケーブル代わりに使う通信技術です。導入は簡単。下のイラストのように、モデムとパソコンにそれぞれPLCアダプターを取り付け、壁のコンセントにつなぐだけ。壁の中を伝って、両者をつなぐことができるのです。[注1]

[注1]:電気配線の状況によっては、通信速度が極端に低下したり、子機から親機に接続できないこともあります。


PLC接続に必要な機器

 PLCアダプターは、モデムとパソコンにつなぐ2台が必要。セット製品は関連付けの設定が終わっているので簡単に導入できる。接続に必要なLANケーブルも付属。

ルーター内蔵の白いPLC親機と黒いPLCアダプター(子機)のセット。PLCアダプターはコンセントに直接差し込めるコンパクトタイプ。
ルーター内蔵の白いPLC親機と黒いPLCアダプター(子機)のセット。PLCアダプターはコンセントに直接差し込めるコンパクトタイプ。

PLCはカンタン、安心!

  PLC 無線LAN
接続の安定性 ○(障害物に強い) △(電波状況が悪いとつながらない)
設定の簡単さ ◎(接続設定済みで販売) ○(親機のボタンを押すだけ)
通信速度 △(建物内の配線に左右される) △(電波状況に左右される)
セキュリティー ◎(暗号化設定済みで販売) ○(設定さえ適切なら安全)
相互接続性 △(複数の規格が存在する) ○(規格が標準化されている