Q10で用いたWEEKDAY関数は、日付のシリアル値に応じた曜日番号を返す関数だった。曜日番号は日曜が1、月曜が2で、最後の土曜が7になる。これを前提に問題を見てみよう。

 選択肢Aは「A2セルが1に等しい」という論理式だ。シリアル値の1は1900年1月1日だから、この選択肢は全くの見当違い。選択肢Bの「=WEEKDAY(A2)」もこれまた見当違いだ。WEEKDAY関数の結果は1~7になるが、これを論理値とみなすとすべてTRUEになってしまう。正解は選択肢C。WEEKDAY関数でA2セルの曜日番号を取り出し、それが1(日曜)と等しいかどうかを検証するのが正しい。

 ちなみに土曜と日曜を赤くしたい場合は、「または」を表すOR関数とWEEKDAY関数を組み合わせる(図29)。また、日曜を赤、土曜を青のように別々の色にしたい場合は複数の条件を設定する(図30)。

【土曜日と日曜日に色を付ける】
<font color=図29 Q21の応用で土曜日と日曜日を赤くした。WEEKDAY関数は日曜なら1、土曜なら7を返すので、結果をOR関数に渡して「WEEKDAY関数の結果が1もしくは7」という意味の条件式を立てる。WEEKDAY関数の2番目の引数に「2」を設定すると、月曜が1、火曜が2、……日曜が7となるので、「=WEEKDAY(A2,2)>=6」という条件式でもよい">
図29 Q21の応用で土曜日と日曜日を赤くした。WEEKDAY関数は日曜なら1、土曜なら7を返すので、結果をOR関数に渡して「WEEKDAY関数の結果が1もしくは7」という意味の条件式を立てる。WEEKDAY関数の2番目の引数に「2」を設定すると、月曜が1、火曜が2、……日曜が7となるので、「=WEEKDAY(A2,2)>=6」という条件式でもよい

図30 日曜を赤、土曜を青にする例。条件1では日曜を赤くする設定を行う。「追加」ボタンを押すと条件2が追加されるので、土曜を青くする設定を追加する。それぞれの「書式」ボタンを押し、「フォント」タブで日曜なら赤、土曜なら青を選ぶ
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