最後に紹介するのは「Shift」キーを使ったショートカットキーだ。「Shift」キーは、大文字の英字を入力したり、キーの上段に表示されている記号を入力したりする際に使うキーだ。

 この「Shift」キーを使ったショートカットキーは、通常の進行方向とは逆向きに処理したいときに役立つものが多い。

タブや項目を前方向に移動する

 「オプション」画面などのタブがある画面では、「Ctrl」+「Tab」でタブを右方向へ移動する。タブがいくつもあると、行き過ぎてしまう場合がある。再び押していればいつかは目的のタブにたどり着くのだが、1つ前や2つ前など直前の位置に戻りたいときは、「Shift」キーも加えて「Shift」+「Ctrl」+「Tab」で戻ったほうが早い。

図1 Excelの「オプション」画面。タブを移動中、前のタブに戻りたい場合は、「Shift」+「Ctrl」+「Tab」を押す
図1 Excelの「オプション」画面。タブを移動中、前のタブに戻りたい場合は、「Shift」+「Ctrl」+「Tab」を押す

図2 すると一つ前のタブに移動する。繰り返すと一つずつ前のタブに移動する
図2 すると一つ前のタブに移動する。繰り返すと一つずつ前のタブに移動する

 同様にして、「オプション」画面などで設定項目を「Tab」キーで移動している場合には、「Shift」+「Tab」でひとつ前の項目にフォーカスが戻る。

図3 タブの中の項目を移動中、一つ前の項目に戻るには、「Shift」+「Tab」を押す
図3 タブの中の項目を移動中、一つ前の項目に戻るには、「Shift」+「Tab」を押す

図4 一つ前の項目に戻る。繰り返すと一つずつ前の項目に移動する
図4 一つ前の項目に戻る。繰り返すと一つずつ前の項目に移動する

「検索」画面で上方向に検索する

 「検索」画面でも「Shift」キーは活躍する。通常、「次を検索」ボタンでは、検索を開始する位置から下方向に検索していく。くしくも上のほうにあったなと思いながら検索を開始してしまったら、「Shift」キーを押しながら「次を検索」ボタンを押してみよう。上方向に検索していく。

図5 住所データから「新宿区」をキーワードに検索しているところ。「検索」画面で「新宿区」と入力して「次を検索」ボタンを押すと、列の下方向または行の右方向に向かって検索していく
図5 住所データから「新宿区」をキーワードに検索しているところ。「検索」画面で「新宿区」と入力して「次を検索」ボタンを押すと、列の下方向または行の右方向に向かって検索していく
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図6 「Shift」キーを押しながら「次を検索」ボタンを押すと、列なら上方向、行なら左方向に向かってデータを検索する
図6 「Shift」キーを押しながら「次を検索」ボタンを押すと、列なら上方向、行なら左方向に向かってデータを検索する
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