旅行や出張などでホテルを利用するとき、インターネットが使えると便利ですね。メールをチェックしたり、Webサイトにアクセスして、近隣の観光地や交通、グルメスポットの情報を集めたりできます。
そのため、最近は施設内に有線LANや無線LANを張り巡らし、客室からインターネットに接続できるホテルが増えています。
こういうホテルでは、宿泊費に滞在中の通信料を含むケースが多いです。通常のプランのほかにインターネット接続サービス付きのプランを用意するホテルや、宿泊料金と別に一定の追加料金を払うことで、インターネットを利用できるホテルもあります。追加料金はホテルによりますが、500~1000円程度です。
客室でインターネットを利用する際、有線LANの場合は、部屋の壁などにあるLAN端子にLANケーブルでパソコンを接続します。無線LANの場合は、アクセスポイントを識別するESSIDと、暗号キーをフロントなどで教えてもらい、パソコンにそれらを設定して接続します。
いずれの場合も、ホテル内のルーターを介し、ホテルが契約している回線やプロバイダーを使ってインターネットに接続します。IPアドレスはホテルのルーターが自動的に割り当ててくれるので、自分で設定する必要はありません。
ただし、セキュリティには注意が必要です。ホテルでは、ほかの宿泊客とLANを共有します。多くのホテルはそれを踏まえたセキュリティ対策を施していますが、安全性を確認するすべがありません。自分で対策を講ずる必要があります。
注意点は主に3つです(図1)。この中で、忘れがちなのがフォルダーの共有設定を解除しておくことです。フォルダーを共有する設定にしていると、ほかの宿泊客にアクセスされる可能性があります。ホテルのLANに接続する前に解除しておきましょう(図2)。
なお、インターネットを使えるホテルを探すには、旅行代理店に相談するとよいでしょう。ホテル予約サイトでは、ホテルの検索条件に「部屋でインターネットができる」という項目がある場合もあります(図3)。こうしたサイトを使うのも便利です。