ウィンドウズを最適化して「重さ」を解消
「パソコンを買い替えるのはお金が掛かるし、ビスタは使いにくそうだ。手持ちのXPパソコンをまだまだ使い続けたい」──そう考えている人は多いに違いない。
だが、長年パソコンを使っていると、XPの動きは確実に遅くなる。新品当時は軽快に動いていたはずなのに、一体なぜだろう。
実はウィンドウズは、新たにソフトを組み込んだり、設定を追加するたびに、システムが肥大化し、重くなる欠点がある。ウィンドウズと一緒に起動し、背後で働く「常駐ソフト」が増えると、起動に時間が掛かり、普段の動きも鈍くなる。また、ソフトの登録情報や設定を管理する「レジストリ」の内容が膨大になると、トラブルを起こすような不適切なデータが増え、安定しなくなる。
とはいえ「重くなるのは仕方ない…」とあきらめるのは早い。裏を返せば、これら“重さの原因”を取り除けば、XPを新品同様の状態に戻せるということ。CPUの性能などは変わっていないのだから、中身のメンテナンス次第で、軽快な動きを取り戻せる。
そこでXP編では、高速化に直結する“三大処方箋”を大公開する。まずは不要なソフトを削除したり、レジストリを整理して、ウィンドウズの重さを解消しよう(図1、図2)。次に、ブラウザーやメールソフトなど、ソフトをキビキビ動かす設定ワザや、便利ツールを紹介する(図3)。それでもダメなら、最後の手段は「リカバリー」。ハードディスク(HDD)の中身をパソコン購入時の状態に戻すもので、データのバックアップなど手間は掛かるが、効果は絶大だ(図4、図5)。
※本特集で紹介する高速化の手法は、お使いのパソコンの環境によって効果が異なります。また、掲載したフリーソフトによって発生した損失や障害について、ソフトの作者、著作権者および編集部は一切の責任を負いかねます。万一のトラブルに備え、大切なデータは事前にバックアップしておくことを強くお勧めします