あなたのパソコンには不要な“ごみ”ファイルが溜まっていませんか? HDDの空きが少ないと、ファイルのコピーができなかったり、メール表示やウィンドウズの動作が遅くなることがあります。こんなトラブルを未然に防ぐ、手軽にできる“大掃除”のやり方を紹介します!
友人から貰ったCD-Rに記録されたデジカメ写真を、自分のパソコンのハードディスク(HDD)へコピーしようとしたら、「ディスクがいっぱいです」とメッセージが表示されコピーできなかった──。こんな経験のある人はいないだろうか。
仕事で作成したワードやエクセルの書類、取り込んだデジカメ写真、大量のメール、使っていないソフトなど、何年もパソコンを使っているとHDDにはファイルが山のように溜まる。最近のパソコンはHDDの容量が格段に増えたとはいえ、数多くのファイルを消さずに残していれば当然、空き容量はどんどん減っていく。
空き容量が少なくなると、容量の大きいファイルやフォルダを、HDDにコピーしたり保存できなくなる。そのつど、焦ってHDD内の不要なファイルを探して削除するのは、非常に面倒だ。
しかも空き容量が少ないまま放置しておくと、パソコンの動作にまで支障が出る。ウィンドウズが作業用に使うHDDの領域が少なくなり、起動や動作が遅くなってしまう。容量が少ないとファイルの断片化も起きやすくなるので、ますます遅くなる。
メールも消さないで残しておくと、やはり起動や表示に時間がかかる。最悪、メールが消えてしまうトラブルも起こり得る。
こんなハメに陥いらないためにも、場当たり的に不要ファイルを削除するのではなく、定期的にまとめて削除して、HDDを“大掃除”したい。ケースによっては、一〇ギガ~二〇ギガバイトも空きが増えることもある(図1)。
しかし山ほどあるファイルの中から、不要なものを見つけ出して削除するのは大変だ。ウィンドウズの機能だけでは、そう簡単にはできない。
そこで、無料で使えるフリーソフトや、低価格なシェアウエアの力を借りよう。“HDD掃除”に役立つソフトがいくつもある。これらを使って、不要なファイルを効率よく探し、削除していこう。
この特集では、「ファイル」「メール」「画像」「不要ソフト」といったジャンルごとに、手際よく不要なファイルを削除するテクニックを徹底紹介していく。
[注1] 図1右上のようにドライブの空き容量を表示するには、「スタート」メニューの「マイコンピュータ」を開き、中にあるドライブを右クリックし、メニューから「プロパティ」を選ぶ