よしだ・けんご:1974年、大阪府生まれ、同志社大学でインターネットを学び、レンタル掲示板事業の企業を経て、2004年にpaperboy&co.に入社。無料ブログサービス「JUGEM(ジュゲム)」、Web蔵書管理サービス「ブクログ」の開発・運営を手掛ける。2010年6月に電子書籍作成・販売サービス「パブー」を立ち上げた。(撮影:稲垣 純也)
よしだ・けんご:1974年、大阪府生まれ、同志社大学でインターネットを学び、レンタル掲示板事業の企業を経て、2004年にpaperboy&co.に入社。無料ブログサービス「JUGEM(ジュゲム)」、Web蔵書管理サービス「ブクログ」の開発・運営を手掛ける。2010年6月に電子書籍作成・販売サービス「パブー」を立ち上げた。(撮影:稲垣 純也)
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 趣味で書きためていたエッセイや小説を電子書籍として販売する──。paperboy&co.がインターネット上で運営する電子書籍作成・販売サービス「パブー」では、こんな夢の世界が現実になっている。パブーのWebページを見ると、個人の作る電子書籍の新着本、人気本の紹介がずらりと並ぶ。

 吉田健吾氏はこのパブーを立ち上げた中心人物。今でも、パブーに寄せられる多くの作品から注目の一冊を探し出し、特設ページやイベント開催などを通じて、読者の目に触れる機会を積極的に増やしている。

 「紙の本にとって、本屋での平積みは大切な宣伝の場所。電子書籍にも平積みに当たる場所を作り、存在を読者に知ってもらうことが大切」とプロモーションの必要性を説く。

 事実、パブーの企画から広がった本も多い。例えば、75歳の女性が作った「昭和の初期の写真集」は企画で取り上げたところ人気を博してシリーズ化し、現在6冊を発行している。

個人でも電子書籍の作成や売買ができるサービス「パブー」。画面下の本棚には話題の作品が、商業出版、個人出版を問わず並んでおり、クリックして購入する。電子書籍を作成するには画面右上にある「本をつくる」から作成画面に移る
個人でも電子書籍の作成や売買ができるサービス「パブー」。画面下の本棚には話題の作品が、商業出版、個人出版を問わず並んでおり、クリックして購入する。電子書籍を作成するには画面右上にある「本をつくる」から作成画面に移る
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面白い電子書籍は積極的に取り上げる。左はパブーで話題になった「昭和の初期の写真集」(ほりひとみさん作)。上は2011年10月に開かれた電子書籍の紹介イベント
面白い電子書籍は積極的に取り上げる。左はパブーで話題になった「昭和の初期の写真集」(ほりひとみさん作)。上は2011年10月に開かれた電子書籍の紹介イベント
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