プラスティックがベタベタしたときには、アルコールと不織布で取り除くことができる
プラスティックがベタベタしたときには、アルコールと不織布で取り除くことができる
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 モバイル機器やオプションなどを使っていて、プラスティックの表面がベタベタしてきたことはありませんか? このベタベタに繊維くずとか綿ボコリがつくと、なんだか、毛が生えた生き物のようになってしまい、触るのも嫌になってしまいます。

 結論からいうと、このベタベタは、「アルコール」で拭き取ることができます。色などが変化してしまいますが、少なくとも、ちゃんと利用できるようになります。

 モバイル機器などでは、きょう体など、多くの部分にプラスティックを使っています。そして、そのプラスティックのほとんどが、表面に色を付けたり、滑り止めのために塗装されています。こうした塗装の1つに「ウレタン」塗装があります。ウレタンによる塗膜は、比較的固く、塗装により表面をツヤなしにして、高級感を出ことなどが可能です。また、「ウレタン」は「ウレタンゴム」ともいい、手に持ったときなどの摩擦を増やす「滑り止め」として使われることもあります。

 しかし、このウレタン塗装ですが、空気中の水分により、「加水分解」が行われて変質してしまうことがあります。プラスティック表面の「ベタベタ」は、この変質した塗料によるものなのです。この現象は、湿度が高いと発生しやすいため、長期間、モバイル機器などを利用、保管する場合には、市販の乾燥剤などを使い湿度が高くならないようにすることで防止できます。