●中身が何もないグラフシート、さてどう利用する

 Excelで作成したグラフを書類にする場合、WordやPowerPoint(パワポ)に貼るケースが多いに違いない。つぶやき三四郎くん、キミはどうだ。

 「だから前も言っただろ。そういう作業はうちの若い衆がやるの」

 はいはい。キミに聞いたのが間違いだった。それはともかく、Wordやパワポの貼り付けよりかマイナーかもしれないが、Excel単独で完結する文書化の裏技がある。空のグラフシートを流用する方法だ。

 「空のグラフシート!? 何じゃそりゃ」

 百聞は一見にしかず。いいか。まず、空のセルを選択して「挿入」タブ→「縦棒」→「集合縦棒」を選ぶと、グラフエリアだけで中身が何もないグラフが出来上がる(図1)。

空のセルを選んでグラフを作ると中身のない空のグラフエリアが出来上がる。これを利用して空のグラフシートを作成する
図1 中身が何もないグラフエリアだけのグラフ
図1 中身が何もないグラフエリアだけのグラフ
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 「おい。こんなグラフエリアだけの空グラフ、何の役にも立たんだろ」

 それが役に立つんだなぁ。いいか。空のグラフエリアが選択されている状態で、「デザイン」タブから「グラフの移動」を選ぶ。すると「グラフの移動」ダイアログで移動先を指定できる。ここで「新しいシート」(Graph1)を選んで「OK」を押そう(図1)。はい、空のグラフシートが出来上がる。