定期購読しているニュース雑誌がある。広告を見ると車、腕時計、お酒など男性向けのものが並ぶ。この雑誌は主な読者を男性と想定しているのだろう。実際そうなのだろう。女性である筆者が決して買うことのないような車や腕時計の広告を見ると、どこかさみしい気がしないでもない。なんていうか、読者と思われていないというか、こちらを向いていないというか。まあ広告なので気にすることはないのだが。お笑いで言えば「すべった」だけのことだ。

 紙媒体だと読者層をある程度絞り、広告が掲載される。ネット広告だと多様に変わる。今回はディスプレイ広告、あるいは「バナー」についてちょっと考えてみる。近年Webのバナー広告は技術的に進歩してきていると思う。広告エリアに数秒マウスオーバーすると画面に大きく表示されて動画が始まるものもある(読者にとって喜ばしいかどうかはさておき)。いろんな技術が使われていたりする。

 昔のバナー広告はWebサイトの読者層に合わせた商品が表示されることが多かった。紙媒体の広告がランダムに表示されるようなイメージだ。

 ちなみにWebブラウザーのアドオンのなかには「Adblock Plus」など、広告を非表示にするものも存在している。実際に使ってみたことがある。多くの広告が非表示となり、Webの世界が静かになったかのようだった。参考までに。

 つい最近、バナー広告の専門家が「(自分たちの仕事は)広告を情報に変えること」と話していた。広告ではあるものの、本当に閲覧者に適した内容であれば「情報」となるのだなと改めて気付いた次第である。