「日経パソコンカップ2014」の決勝大会が2014年9月16日、仙台にて開催されました。「大賞」を手にしたのは、岩手大学のチームでした。
日経パソコンカップは、大学新入生によるプレゼンテーションコンテストです。大学生活協同組合(以下、大学生協)が新入生向けに提供しているパソコン講座の受講生が対象です。パソコン講座では、上級生などが講師役を務め、日経パソコンが運営する教育機関向けコンテンツサービス「日経パソコンEdu」などを教材として使いながら、パソコンの初期設定からOfficeソフトの使い方、レポートの書き方などを教えます。日経パソコンカップは、この講座の集大成と位置付けられています。
日経パソコンカップの開催は、今年で2回目(関連記事:第1回決勝大会の様子)。3~8人のグループを1チームとして、PowerPointを使った5分間のプレゼンを行いました。
プレゼンのテーマは、IT関連のトレンドの考察やパソコンの活用方法、機器やアプリの紹介などを、大学生向けに分かりやすく伝えることです。今年の7月に、秋田大学、岩手大学、弘前大学、福島大学、山形大学の各大学内で予選会や学内選考会を開催し、それぞれの優勝チームが今回の決勝大会に出場しました。
大賞に輝いた岩手大学代表「いっさっさスクールチーム」は、お金がない大学生にとってモバイルWi-Fiルーターが有効であることを訴えました。大学生は時間があるけれどお金がなく節約している人が多いというデータをグラフで見せて、節約策としてモバイルWi-Fiルーターを紹介。据え置き型ルーターと比べた場合のメリットや、月額コストの節約額など、込み入った説明が必要になる個所は寸劇を通してテンポ良く解説しました。
各大学で予選や学内選考会を勝ち抜いてきただけあって、どのチームもスライドが分かりやすく、PowerPointのアニメーションを駆使した発表も目立ちました。クラウドサービスを題材にした秋田大学「秋大クラウド研究室」はいきなり寸劇からスタート。発表者の手の動きとスライド内のアイコンの動きを連携させたり、寸劇の最中に実際にクラウドを活用するデモを見せたりするなど、クラウドの仕組みを分かりやすくする仕掛けが評価され、「ベストデザイン賞」を受賞しました。