MacのOSがアップデートした。前のバージョンである「OS X 10.8(Mountain Lion)」が昨年7月にリリースされたので、およそ1年ちょっとでバージョンが上がったことになる。

 ところが、新しいOSである「OS X 10.9(Mavericks)」は、以前のアップデートほど注目を集めていないように感じる。まあ、ほぼ同時期にiPadが登場したので、そちらに関心が集まったこともあるだろう。

 実際にMavericksをインストールしてみると、大きな変化がないことに逆に驚かされた。いくつかのアプリと機能が追加されたのが主なポイントだ。逆に言うなら、それだけOSの完成度が向上している訳だ。MacのOSもいよいよ枯れてきたのかもしれない。数字から予想すると、次はOS X 11になるのだろうから、大幅な改良があってもおかしくない。そう考えると、今のスタイルでのOSはほぼ完成したと考えてもよさそうだ。

 変化したポイントは少なく、それもかなり地味めなのだが、実際に使ってみると非常に便利なものも含まれている。今回は、個人的に注目している機能を中心にピックアップしてレビューしていこう。

 さて、最初は、追加されたアプリ、「iBooks」と「マップ」だ。どちらも、今までなかったのが不思議なほど、iOSでは定番のアプリである。

 iBooksは、想像通りごく普通に使える。Macはタブレットではないので本が読みやすいとは言えないが、例えば仕事の合間にMacBook Airでちょっと小説を読んだりしてもよいだろう。本がたくさんたまったら、iOSよりもMacで管理した方が快適なはずだ。

 マップは、悪評が高かったアップル製の地図アプリだ。間違っていたデータはずいぶん修正されたのだが、まだ情報量ではGoogleマップにかなわない。SafariにGoogleマップをブックマークしておいた方が利便性は上だ。

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「iBooks」がいよいよMacにも搭載された。フォントも美しく本が読みやすいが、長時間読書をするなら、iPadをおすすめする。
「iBooks」がいよいよMacにも搭載された。フォントも美しく本が読みやすいが、長時間読書をするなら、iPadをおすすめする。
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「マップ」もようやく搭載された。地図と航空写真を切り替えたり、組み合わせられるが、完成度はGoogleマップにかなわない。
「マップ」もようやく搭載された。地図と航空写真を切り替えたり、組み合わせられるが、完成度はGoogleマップにかなわない。
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