我が友人たちの間ではどうしてもスマートフォンになじめない人が多い。理由を聞いてみると「iPhone使ってると、どうしても間違い電話しちゃって」と、嘆く人が多い。確かに、iPhoneの電話帳「連絡先」アプリは不親切設計が目立つ。表示リストは文字サイズ固定、老眼鏡が必要な人にはつらい。あれこれ操作しているうちについ、電話番号に触ってしまったら、即発信されてしまう。何とかならないか、と思っていたら、iOS組み込みの連絡先情報をそのまま使ってもうちょっと見やすく、発信前確認もできるアプリが登場した。「UD電話帳」。

リスト表示が大きくなるだけで助かる!

 老眼鏡が必要というところまで行っていないという人でも、ある程度の年齢になると新聞の文字が読みにくくなったり、携帯電話の標準サイズの文字が目を凝らさなければ判別できなくなったりするものだ。とにかくまあ、歳と共に不便きわまりないことが起ってくる。それでも、スマートフォンなら文字の拡大/縮小が自由にでき、新聞だって楽勝で読める。それがiPhoneの魅力だったのに、iPhone標準装備の電話帳アプリ「連絡先」では相手先のリスト表示の文字サイズなど、使い勝手を改善するカスタマイズが一切できないのが実に悲しいというか、悔しい。

 ユーザーの好みで画面表示を自由に拡大/縮小できるというのはiPhoneの特徴の一つだが、どのアプリのどの場面ででも機能するとは限らない。それは、アプリのつくり方によるものだが、「連絡先」アプリはiPhoneには必須のアップル純正「基本的なソフト」であるにもかかわらず、そうした配慮がないのには、ユーザーに最高のエクスペリエンスを提供するのがモットーのアップルらしくない。

 そんな厄介な住所録リストを見やすい大きさの文字サイズで表示してくれるのが「UD電話帳」(100円)だ。電話帳データは標準の連絡先データをそのまま読み書きするから、データの入れ直し、登録、といった操作は一切不要。とにかくアプリを動かしたらそれまで使っている連絡先リストが一覧表示される。これは、一番大きな文字で表示させたところ(図1)。

図1 「UD電話帳」を動かすと、それまで使っていた「連絡先」リストが読みやすい大きな文字で表示される。これは最も大きな文字で表示させたところ。
図1 「UD電話帳」を動かすと、それまで使っていた「連絡先」リストが読みやすい大きな文字で表示される。これは最も大きな文字で表示させたところ。
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