最近「クラウドサービス」が増えてきた…

 今月発売の「日経PC21」2013年3月号、「総力特集 フリーソフト&無料クラウド43」の、「無料クラウド」部分(74~80ページ)を書いた。筆者の“専門”を考えれば、「当然フリーソフトの担当でしょう?」と思われるかもしれないが、今回は目新しく「クラウド」部分を担当執筆している。

 執筆に当たって、担当編集氏とともに、「面白いクラウドの候補を挙げよう」ということで、互いに探して見せ合い、どれを収録するかを検討した。そしたら、あるわあるわ、ユニークなサービス、どれも面白くて紹介したいもの数多、選び出すのに苦労した。

 こうしたクラウドサービス、またの名を「Webサービス」とか「Webアプリ」と呼ばれる。PCのソフトウエアは、基本的に、PCのローカルディスクにソフトをインストール(またはコピー)して、ソフトをディスクから起動して使うシステムだった。ところが最近では、ソフトをインストールすることなく、Webブラウザーでインターネットのサイトにアクセスし、そこで自分のやりたいことを叶える、という具合のシステムが多くなってきた、というわけ。

 例えば、パソコンにグラフィックソフトがなくても、Web上で写真をリサイズしたり、トリミングしたり、画像修整、フィルターなどの加工ができたりできる。Googleドライブなどのように、オンラインストレージと合体したサービスも多い。そんなクラウドサービス、誰しも目にした、あるいは、使った覚えがあるだろう。

 PC本体にソフトがインストールされてなくても使えるということは、ストレージ容量も圧迫せずに済むなどのハードウエア的な利点のほか、ネット環境さえあれば、どのパソコンからも使える利点がある。会社やネットカフェのパソコン、持ち歩き用のノートパソコンなど、いつでもどこでもパソコンとネットさえあれば、したい作業がすぐできるのだ。これはなかなかいい感じ。たいていの場合、無料で使えるし。

 そんなクラウドサービス、とりあえず、オフィスソフト代わりにオフィスファイルを作成・編集できるとか、先述のごとく、写真を加工できるなどは既にフツウ。なかには「あっ、これあったら便利だ」と、まさに「目ウロコ」なサービスがたくさんあり、記事にすべく、マジメに探したら、それこそ紹介しきれないぐらいあるなぁ、と感心したという。

 そのあたりで、PC21の特集で挙げたユニークなサービスを、一部紹介しよう。もし興味があったら、リアル書店やネットで立ち読みして、良かったら購入していただけるとうれしい。ほかにも役に立つ記事がいっぱいあるし、紙媒体は、机に広げながら、ひとつひとつPCの操作を確認しながら実行できるのがメリット。PCで調べたものをPCに表示しながらだとイマイチ操作に手間取る場合も……。これだけIT、IT、と騒がれる世の中でも、電気もいらず、どこでも読める、すぐにパラパラとめくって見たいページを探せる、広げっぱなしにできるなど、全く当たり前のことだが、紙媒体の便利さは、(IT時代だからこそ?!)捨てがたいもの。