スマートフォンのワイヤレスヘッドセットと言えば、通話に特化した耳掛けタイプのものか、音楽観賞にも使えるヘッドフォンタイプ、もしくは、ヘッドフォンを接続するアダプタータイプが大半を占める。今回取り上げるソニーモバイルコミュニケーションズ(旧ソニー・エリクソン)のMW1は、後者に属するが、プラスアルファの機能を備える。Androidスマートフォンとの連携で新着メッセージ等を確認できる機能を持つのだ。

画面付きレシーバーとカナル型ヘッドフォンのセット

 MW1はブロック状のBluetoothレシーバーとカナル型のステレオヘッドフォンがセットになった製品だ。

 BluetoothはVer3.0対応で、プロファイルはA2DP(高音質の音楽伝送)、AVRCP(AV機器のリモコン操作)、HFP(通話のハンズフリー機能)、SPP(シリアル通信)に対応している。SPPはスマートフォンとの連携機能で利用される。HSP(音声の双方向通信)には非対応だ。

 音楽の伝送コーデックにはBluetooth標準のSBCのみ対応しており、iPhone等が対応するAACや、一部のAndroidスマートフォンが対応するapt-Xには対応していない。その代わり、音声伝送ではコンテンツ保護のSCMS-Tに対応しており、ワンセグ放送の音声も聴ける。

 MW1の一番の特徴は、ヘッドセットには珍しく、ディスプレイがあること。本体操作をメニューを見ながら行えるだけでなく、着信電話番号や、再生中の音楽の曲名、アーティスト名などの情報も表示される。さらに、Androidスマートフォンと連携し、メッセージ表示も行える。

 また、単体でFMラジオ、MP3プレーヤーとしても使えるのも特色だ。

ソニーモバイルコミュニケーションズのBluetooth ヘッドセットMW1。標準価格1万2800円。メーカー表記では「スマートワイヤレスステレオヘッドセット」となっている。一緒に写っているスマートフォンは、小型モデルXperia ray(NTTドコモ SO-03C)
ソニーモバイルコミュニケーションズのBluetooth ヘッドセットMW1。標準価格1万2800円。メーカー表記では「スマートワイヤレスステレオヘッドセット」となっている。一緒に写っているスマートフォンは、小型モデルXperia ray(NTTドコモ SO-03C)
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付属のヘッドホン。FMチューナーのアンテナを兼ねる。コードは左側が短く、右側は首の後ろを回すデザイン。レシーバーはクリップで胸付近に付けることが前提なので、コードの接続側も短い
付属のヘッドホン。FMチューナーのアンテナを兼ねる。コードは左側が短く、右側は首の後ろを回すデザイン。レシーバーはクリップで胸付近に付けることが前提なので、コードの接続側も短い
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ヘッドホンはカナル型。イヤーピースは4サイズ分が付属。コードは幅広でフラットな形状になっておりからまりにくい。
ヘッドホンはカナル型。イヤーピースは4サイズ分が付属。コードは幅広でフラットな形状になっておりからまりにくい。
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