キングジムは、11月25日にデジタルメモ「ポメラ」の新モデル「DM100」を発売する。発売に先駆け、メーカーからサンプル機をお借りすることができたので、紹介しよう。

ポメラシリーズ最上位機種

 ポメラは、2008年末に初代DM10が発売され、2009年末に上位機DM20、2010年春にエントリー機DM5が続いた後は、デザインなどを変更したバリエーション機がいくつか発売されていた(上の3モデルはいずれも本連載で取り上げている)。今回のDM100は、久しぶりの完全な新機種。シリーズ最上位機の位置づけで、型番も一気に3桁となった。気合いが入っている。

 外見上の最大の変化は、ポメラの特徴だった中折れ式のキーボードを廃止し、フラットなデザインを採用したこと。これまでは、展開したキーボードに対して画面が小さく、小さな画面のついたポータブルキーボードといった趣だったが、DM100では一昔前の「ハンドヘルドコンピューター」や、ソニーのVAIO タイプPのような、コンパクトなモバイルパソコンに近いルックスとなっている。

 また、DM100は機能面でも従来製品とは一線を画している。従来、ポメラはプレーンテキストを扱うテキスト入力に特化した専用機(キングジムは「デジタルメモ」と呼ぶ)だったが、DM100では新たに表形式のデータ入力モードや、電子辞書、Bluetoothによる外部連携機能等が新たに追加されている。

新ポメラDM100。いろは黒のみ。幅約263×奥行き約118.5×厚さ約24.6mmで、重さは約399g。メーカー希望小売価格は3万7800円だが、店頭価格は3万円台前半になりそうだ。
新ポメラDM100。いろは黒のみ。幅約263×奥行き約118.5×厚さ約24.6mmで、重さは約399g。メーカー希望小売価格は3万7800円だが、店頭価格は3万円台前半になりそうだ。
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従来モデルDM20(左)がキーボードを半分に折ってから画面を閉じるのに対し、DM100(右)は直接画面を閉じる。使い始めや片付けが少し早くなる。
従来モデルDM20(左)がキーボードを半分に折ってから画面を閉じるのに対し、DM100(右)は直接画面を閉じる。使い始めや片付けが少し早くなる。
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