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塩田紳二「モバイルトレンド」

毎日持ち歩くカメラに必要な筆者的条件はコレ(第191回)

塩田 紳二=テクニカルライター 2011/11/24 PC Online

 筆者のような仕事では、デジタルカメラは必需品です。印刷する紙媒体では、高い解像度のデータが必要になるのですが、Webメディアではそれほど高い解像度のデータは不要であるため、必ずしもデジタル一眼レフのような高度な機器を使う必要はありません。

 そういうわけで、常にデジタルカメラを持ち歩く必要があります。このとき、本格的なデジタル一眼レフは、プロでない筆者などには、ちょっと大きすぎます。もちろん、筆者も、きちんとした写真を撮ることが分かっている場合には、デジタル一眼レフを持っていきますが、すべての取材で持ち歩くわけではありません。しかし、写真を取らなければならないタイミングは常にあるので、なんらかのデジタルカメラは常に持ち歩く必要があります。携帯電話やスマートフォンのカメラは、やはりちょっと力不足です。これらの内蔵カメラは、自動で写真を撮ることを目的としているため、条件の悪いところで、最良の写真を撮る設定ができません。また、その形などから意外に手ぶれが多く、記念写真は撮れても、仕事に使えるような写真の出来にならないことがほとんどで、筆者は、もっぱら、画像メモなどで使うのみです。

 常に持ち歩くデジタルカメラは、あまり大きなものでは困りますが、超小型である必要もありません。そいう意味でいわゆる「コンパクトデジタルカメラ」が最適といえます。筆者は、以下のような基準を決めており、その条件に合うものを買うようにしています。

  • (1)シャッター優先やマニュアル露出で撮影できるもの
  • (2)マニュアルフォーカスあるいは無限遠に設定が可能なもの
  • (3)バッテリーやバッテリー充電器が別途入手可能なもの
  • (4)シャッター音を消せるもの

 この条件は最低限必要な条件で、これに合わないと、どんなにきれいに写真が撮れても仕事には利用できません。(1)の露出の条件は、仕事で使う場合、フラッシュが利用できない場合もあり、できるだけ条件を良くするためです。例えば、手ぶれを覚悟でシャッタースピードを下げて露出を稼ぐといったことも必要です。特に最近のコンパクトデジカメは、光学方式の手ぶれ補正機能があるため、少々シャッタースピードが遅くともあまり心配する必要はなく、どちらかというと、対象の動きに合わせてシャッタースピードを決める感じです。

 一般に、写したい物をちゃんと見せるためには背景をぼかす必要があります。そのためには、なるべく絞りを開けて撮影します。逆に広い範囲にフォーカスを合わせるためには、なるべく絞って撮影します。しかし、最近のコンパクトデジカメでは、絞りにNDフィルターを併用することが多いので、必ずしも絞り込んだからといってフォーカスの合う範囲が広がるわけではありません。ですが、フォーカスに不安のあるときには、絞りを開放で撮るよりは、少しでも絞り込んだ方が有利です。このため、場合によっては、絞り優先のオート撮影もできなければなりません。

 場合によっては、フォーカスが不安なので絞りたいけど、シャッタースピードも落とせないといった場合も出てきます。こういうときに、マニュアル露出を使います。多少暗くても、あとで画像処理によってなんとかできることもあります。逆にいうと、露出は、撮影後にもリカバリーが可能な部分や、リカバリーできる可能性がありますが、被写体の動きによるブレやフォーカスに関しては、あまりリカバリーできる余地はありません。

 カメラの感度に関しては、年々進歩しているようなので、いまでは真っ黒な写真が撮れるようなことはあまりありません。ただ、光量が不足していると、フォーカスが合わない、カラーバランスが崩れるといった問題が出てきます。そうした問題をマニュアル露出やシャッター、絞り優先露出である程度カバーできるようになるのです。

 最近では、HDRと呼ばれる技術を使い、複数回撮影した画像を組み合わせて、暗い部分や明るい部分をはっきりと見せる技術も出てきています。しかし、実際には、撮影後に後処理が必要で、次にシャッターが押せるようになるまで時間がかかってしまう場合があります。仕事などで、次々とシャッタータイミングが来るような場面では使いづらいものになっています。

 次に、(2)について。普段、フォーカスはオートで利用します。ただ、条件によっては、オートではフォーカスが合わない場合があります。このようなときにマニュアルフォーカスを使うことでなんとかWebメディアに載せることに耐えうる写真を撮ることができます。また、コンパクトデジカメは、構造上、比較的近くのものに対してはフォーカスの設定が厳しいのですが、10mを越えると多少甘く設定してもちゃんと見えるような写真になります。このためマニュアルや無限遠設定にすれば、オートフォーカス動作を省略して素早くシャッターを切ることが可能になります。

 年々、オートフォーカスの性能が高まってきていますが、まだ、暗い場所や、模様もない平面などでは、フォーカスが合わせられない場面はあります。またプロジェクターで投影されたプレゼンテーション資料などを撮影する場合、フォーカスが合わせにくい画面や、次々と画面が切り替わっていく場合もあり、オートフォーカスに時間がかかってしまうと撮れない可能性も出てきます。しかし、こうした撮影は座っているなど一定の場所から行うことがほとんどであり、被写体との距離は固定されています。このため、マニュアルフォーカスや無限遠設定などにしておくことで、素早くシャッターを切ることができるのです。

 (3)のバッテリーや充電器は、イベント取材などで、大量の写真を撮る場合に必要なものです。仕事で写真を撮る場合、同じ場面を何枚も撮影します。何回も撮影することで、写真を撮るのが多少ヘタクソでも、なんとかなることが多いからです。また、ちゃんと写真を撮ったつもりでも、フォーカスやホワイトバランス、露出などのオート機構がうまくいかないこともあり得ます。しかし、何枚も撮ることで、失敗の可能性を減らすことができます。

 写真を撮るときに、失敗が多いなぁと思ったら、同じシーンで何枚も撮るようにすべきです。最近はメモリーカードも大容量で安価になってきているし、いらないなら後で消せばいいだけです。しかし、シャッターチャンスはそう何度もありませんし、短時間であるケースも少なくありません。連写機能を使うと必ず複数枚撮影できるので、筆者はよく利用しています。

 ただ、そういう使い方をすると、必然的に消費電力が多くなります。このため、予備のバッテリーが必要になるわけです。予備の充電器は、出張や旅行のときに忘れないようにスーツケースや鞄にいれっぱなしにするためです。

 (4)のシャッター音については、別に隠し撮りをするのではなく、講演などの際に、シャッター音で声が聞こえなくなるのを防ぐためです。デジタル一眼レフのようにシャッター音や動作音が大きいと場合によっては、周りの人から文句を言われることもあります。また、録音している場合、シャッター音が録音されてしまいます。

 こうした条件を優先すると、いくつかあきらめねばならない条件も出てきます。筆者の場合、例えば、ズーム性能などについては、あまり考慮しておらず、コンパクトデジカメなら3~5倍程度あれば良いと思っています。

 最近のコンパクトデジカメでは、光学ズームで10倍程度、さらにデジタル処理などで、20倍以上を実現するコンパクトデジカメも少なくありません。しかし、実際に仕事で使ってきた感じでは、3倍程度のズームがあれば、実用上十分でした。もっとも、遠方から撮影しなければならない場合には、別途、デジタル一眼レフやミラーレスレンズ交換方式のカメラを準備して利用します。

 写真の撮影は、技術であると同時に「準備」でもあるのです。どんな場合でも、事前に、どのカメラで撮るのかを考えることは重要なポイントです。プロのカメラマンなら、必要な機材をすべて持っていくのでしょうが、そうでない筆者などが利用可能性のある機械をすべて持ち歩くわけにはいきません。そういうわけで、普段持ち歩くコンパクトデジカメの選択は、かなり重要な決定でもあるのです。

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