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瀧口範子「シリコンバレー通信」

スマートフォン普及の先に見える恐るべき戦場

瀧口 範子=ジャーナリスト 2011/11/22 PC Online

 スマートフォンの話題をふたつ。それも意外なところが、スマートフォンを開発しているといううわさである。ひとつはフェイスブック、もうひとつはアマゾンだ。

 フェイスブックが独自のスマートフォン発売を構想しているのではないかといううわさは、しばらく前からあった。Facebookのボタンを画面の前面に押し出したスマートフォンは、実際、既にモトローラやHTCなどが数機発売している。しかし、今回うわさになっているフェイスブック・フォンはそれとは違って、もっと深いところでスマートフォンの機能とFacebookの機能が一体化したものになりそうだという。

 メーカーはHTCとされており、今後1年から1年半の間に発売されるのではないかと見られている。OSはAndroid、インタフェースはフェイスブックが独自に開発して、ひょっとすると独自のアプリケーションマーケットも作ることになるのではと予想されている。

 一方、アマゾンは先頃7型Androidタブレット「Kindle Fire」を発売したばかり。この発展型としてひとつは大型のタブレット、もうひとつはスマートフォンを出すだろうと言われ始めた。Kindle Fireは、Androidとはいえ、やはりアマゾンがずいぶんカスタマイズしたインタフェースになっている。これと同じような使い勝手をそのアマゾン・フォンにも適用して、モバイル分野にすっかりAmazonを浸透させようというもくろみらしい。

 いやはや、こんなうわさを聞くと、スマートフォンは早くもコモディティー化しているのだなあと感じざるを得ない。たった数年前にiPhoneが出てきて、こんな小さなデバイスでもパソコンと同じように使えることに感激したものだ。しかしその後、消費者がガツガツと食いついた結果、もはやスマートフォンは特別なものでなく、ごく当たり前の持ち物になってしまった。モバイル機器の持ち主のうちスマートフォンを使っているのはまだ半分にも満たず、アメリカでは37%(コムスコア調べ)ほどだというが、スマートフォンはもう次の存在意義を求めている感じである。

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