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松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」

アナログ放送終了から古い体制のきしむ音がする

松浦 晋也=ノンフィクション作家 2011/07/22 PC Online

 さあ、もうすぐだ。2011年7月24日をもって、これまで半世紀以上慣れ親しんできたアナログテレビ放送が終了する。さらばアナログ、こんにちはデジタル、と、皆さんご家庭のテレビの準備はできているだろうか……と言いつつ、ネットでは2年前、こんな歌がはやった。

 地デジ推進のために地デジカという、鹿のキャラクターが出てきた途端、ネットではアナロ熊というキャラクターが自然発生的に生まれ、歌が付きアニメが付き、あれよあれよのコラボレーションで、この映像が出来上がったのだった。
 こういう歌がはやる素地は確かにあった。国も放送各局も「さあ、アナログ放送は終わりますよ、早くデジタルに買い換えなくちゃ」とずいぶんとお金をかけて宣伝している。その押しつけがましさが、ネットユーザーの反感を買ったのだ。なんだってまだまだ使えるテレビを買い換えなくてはいけないのか、そもそも放送局はテレビを買い換えるに値するだけの番組を放送しているのか、最近テレビってとみにつまらなくないか、と。これはテレビ局にとって「たかがネットユーザーごとき」とは言っておれない状況だ。
 テレビ局はデジタルへの切り替えに必死だ。この7月からは、遂にアナログ放送の画面に大きく「あと何日」とカウントダウンが入るようになった。うっとうしいことこの上ない。早くデジタルに切り替えるようにと追い立てる意図は明白である。

 実のところ、アナログからデジタルへの切り替えは、1990年代から失敗が危惧されていた。国が全力を挙げてデジタル移行を推進している以上、さまざまなきしみを抱えつつもデジタルへの移行は達成されるのだろう。しかし、テレビというメディアの栄光の時期は過ぎ去り、もう戻ってこない――私は今そう考えている。
 テレビのデジタル化を巡る状況は、非常に複雑でさまざまな要素が絡んでいる。とても本連載数回ぐらいで全てを説明しきれるものではない。以下、かなり大ざっぱにかいつまんで、可能な限り簡略化して説明を試みることにする。事情が分かっている方には「あれが説明不足だ、これが抜けている」と気になるかもしれないが、ご寛恕いただきたい。

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