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塩田紳二「モバイルトレンド」

インターネットじゃないインターネットの終わり(第165回)

塩田 紳二=テクニカルライター 2011/05/11 PC Online

 あなたは、人に教えるメールアドレスは、パソコンで使うインターネットのメールアドレスでしょうか? それとも携帯電話のメールアドレスでしょうか? 筆者は、メールアドレスと言うと、パソコンで使うインターネットのメールアドレスが普通なのだとずっと思っていました。ですが、メールアドレスとして携帯電話のメールアドレスを教えられることも少なくありません。日常的にパソコンを使わない人にとって、「メールアドレス」といえば、携帯電話のメールアドレスなのです。

 携帯電話のメールアドレスは、インターネットと同じくユーザー名とドメインの間に「@」を挟む形式であり、概念もほとんど同じです。ですが、携帯電話のメール(以下携帯メールと呼びます)とインターネットのメール(以下インターネットメールと呼びます)には大きな違いがあります。

 最近では、携帯メールもメールボックスの容量によるメールの受信拒否などは少なくなったようですが、添付ファイルの種類やサイズに関する制限、フィルタリングの有無(設定によりパソコンからのメールを受信できない)、絵文字の互換性などの問題などがあります。

 筆者は、携帯メールを否定するものではありませんが、携帯メールとインターネットメールは似て非なるもののように思えます。インターネットメールを日常的に使っている側からすると、携帯メールは違うもののように見えるのですが、逆に携帯メールしか使わないユーザーからは、メールアドレスの形式が似ていることも含め、その違いを理解してもらえないことがあります。

 携帯電話だと、撮影に使うカメラの解像度とメールで送信できる解像度(添付ファイルのサイズ)、そして相手の端末のメール機能の中で表示できる解像度について、ほとんど考える必要はありません。携帯電話自体と、事業者側で、ちゃんと表示できるように調整してくれます。

 携帯電話からの画像付きメールをパソコンで受信するのには何も問題がないのですが、パソコン側から携帯電話に画像ファイルを送る場合、解像度やファイルサイズに注意しないと、携帯電話側で表示できないということが起こります。現実に使われている携帯電話の種類はさまざまで、画像に対する制限もいろいろです。中には、あまり大きな画像を表示できない機種もあります。インターネットメールを利用する側では、個々の機種の情報もなければ、受信者の利用機種を自動的に判断することもできません。

 筆者がメールでやりとりする範囲ではインターネットメールが普通ですが、筆者の家族は携帯メールを使う相手の方が多いようです。なのでインターネットメールがフィルタリングに引っかかって到達しないことがたまにあります。それが「返事してくれない」といった誤解を生むこともあります。ですが、実際には、届かなかった人の携帯がパソコンからのメールを拒否しているのです。原因は自分側にあるのに、相手に原因があるように見えるというのは、科学技術を使ったコミュニケーションの方法として疑問を感じるところです。

 また、携帯メールのユーザーにパソコンからのメールを受信できるように頼んでも、やり方が分からないと言われることもあります。他人の携帯なので、こちらでやり方が分かっていたとしても、勝手に変更することもできず、わざわざ携帯電話にいったんメールを転送してから送信したり、手で打ち込み直して送信したりすることもあります。

 インターネットメールとのやりとりで面倒なことを感じると「携帯メールの方が簡単でいい」という結論に達する携帯メールユーザーも少なくなく、「なんで携帯メールで送らないのか?」と逆に苦情を言われることもあります。

 携帯メールもそうですが、携帯電話からのWeb閲覧に関しても、大きな違いがあります。最近ではフルブラウザーと呼ばれるソフトをインストールしている携帯電話もありますが、パソコンなどで見るものとまったく同じように表示されるわけではないし、複雑なページが見えないことも少なくありません。

 携帯電話は限定されたハードウエアを持ち、パソコン並とはいかないことは分かります。ですが、携帯メールと携帯用のWeb閲覧を「インターネット」だと思っている人は結構いるようです。もちろん、一部、インターネット側のサイトなども携帯電話で利用できるので、間違いと言えない部分もあります。

 携帯電話のWebブラウザーで見える世界や携帯メールを仮に「ケータイネット」と呼ぶことにしましょう。「ケータイネット」は、「インターネット」と一部が重なるものの、iモードのような事業者独自のサービスを含んでおり、「インターネット」とは違うものなのです。

 いまの日本には、「ケータイネット」と「インターネット」があって、どちらもその世界を「ネット」と省略します。また、「ケータイネット」を使っている人は、これを「インターネット」と呼ぶこともあります。

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