スマートフォンの普及に合わせて、Facebookの人気が高まっているようだ。iPhone向け、Android向けの公式アプリが無料で配信されており、外出先などでも簡単なタッチ操作で友人の近況などをチェックできる。

 Facebookは従来型のケータイからも利用できる。ケータイ向けの「Facebookモバイル」というWebサイトが用意されており、これがなかなか使い勝手がいい。個人的には本家であるPC向けサイトや、スマートフォン向けのアプリよりも使いやすく感じている。

 「Facebookモバイル」にはhttp://m.facebook.comからアクセスできる。すでにアカウントを取得している人は、そのアカウントでログインでき、まだ持っていない人は新規のアカウント取得も可能だ。

 Facebookモバイルのホーム画面は、プロフィール、メッセージの受信箱、イベント、友達などの選択できるメニューの下に、新着コメントなどの通知欄、自分の近況などを入力できる欄、そして、友達が投稿した記事が時系列で表示されるニュースフィードが続くという画面構成になっている。つまりサイトにアクセスするだけで更新情報をチェックでき、縦にスクロールするだけで友人・知人の近況をチェックして、「いいね!」を付けたり、コメントを入力したりできる仕組みだ。

Facebookモバイルのホーム画面
Facebookモバイルのホーム画面
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ホーム画面をスクロールするだけで、友達の近況などをチェックできる
ホーム画面をスクロールするだけで、友達の近況などをチェックできる
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ホーム画面の最下に全メニューがあり、項目を選択または符号するダイヤルキーを押してアクセスできる
ホーム画面の最下に全メニューがあり、項目を選択または符号するダイヤルキーを押してアクセスできる
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 ちなみにスマートフォン向けアプリでは、ホーム画面で「ニュースフィード」「メッセージ」などのメニューを選択してから目的の操作が行える仕様。モバイル版よりも若干ではあるが操作の手間が多くなる。また、スマートフォンは片手で端末を持ち、もう片方の手でタッチするという操作が一般的なので、Facebookアプリを使う場合にも両手で操作する人が多いだろう。ケータイの場合は、片手で画面をスクロールで、文字入力も片手で快適に行える。電車の中でかばんやつり革を持ったままでチェックしたり、カフェなどで軽食を食べながら操作するといったシチュエーションでは、断然ケータイの方が使い勝手がいい。

Android用Facebookアプリのホーム画面。目的のアイコンをタッチして、使いたい機能を呼び出す仕組み
Android用Facebookアプリのホーム画面。目的のアイコンをタッチして、使いたい機能を呼び出す仕組み
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 Facebookモバイルは、使いたい機能を素早く呼び出せるショートカット機能も充実している。ホーム画面で「1」を押すとプロフィール画面(PC版の「ウォール」に相当する画面)を呼び出せる。「2」を押すと検索画面にジャンプし、ユーザーやFacebookページ(旧ファンページ)、イベントなどを検索できる。ほかに「3」でメッセージ、「4」で友達一覧にジャンプでき、「0」を押すとホーム画面に戻れる。

 アプリにはない「設定」のメニューもあり、自身のプロフィールを変更したり、プライバシー設定(公開範囲の設定)の変更も行える。

を押すと、プロフィール画面にジャンプする
を押すと、プロフィール画面にジャンプする
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「2」を押すと検索画面が表示でき、友達を探せる
「2」を押すと検索画面が表示でき、友達を探せる
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「4」を押して呼び出せる友達画面では、友達が公開している電話番号も一覧できる
「4」を押して呼び出せる友達画面では、友達が公開している電話番号も一覧できる
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情報の公開範囲を設定できるなど、PC版に近い機能を備えている
情報の公開範囲を設定できるなど、PC版に近い機能を備えている
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 Facebookは東日本大震災においてケータイの電話やメールよりもつながりやすいツールであることが注目を集めた。ほとんどの人が本名で登録しているので、安否確認ツールとして役立つ面もある。ケータイはほぼ全機種がGPS機能を備えているので、位置情報を付けた投稿もできる。

 スマートフォンではなく従来型のケータイを使っている人も、ぜひケータイからFacebookにアクセスすることを試してみていただきたい。

ケータイのGPS機能を用いて、自分がいる場所の情報を付加した投稿(スポット)もできる。
ケータイのGPS機能を用いて、自分がいる場所の情報を付加した投稿(スポット)もできる。
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