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三輪信雄「ここが変だよみんなの対策」

ちょっと待て、「つぶやく」前に深呼吸

三輪 信雄=S&Jコンサルティング代表取締役 2011/03/01 PC Online

 ブログに始まりTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアの普及に伴って、意図しない情報漏洩が頻発するようになりました。これまでも仕事に関する機密事項をブログにうっかり書き込んでしまったり、快く思っていない相手のことをつい悪く書いてしまったりということは発生していました。

 最近、「つぶやき」によって、このような「うっかり情報漏洩」が加速しているようです。つぶやきは思ったその場で短いフレーズで書き込めるので、深い思慮なしに書いて投稿してしまうところに問題があるのです。

 また、携帯電話やスマートフォンから簡単に書き込めることにも問題があります。仕事に関して自分の考えが通らなかったり、会議で恥をかいたり、お客さんにクレームを言われたりしたときに、ついカッとなって勢いよく「つぶやき」を投稿してしまうのです。

 つぶやき、だから一人で勝手につぶやいているものと勘違いするのかもしれません。あるいは誰かに自分の不満を話してすっきりしたい、という気持ちもあるかもしれません。「○○なう」と同じ感覚で、仕事の不満などを書いてしまうのです。

 Twitterなどの場合には非常に多くのフォロワーが付いてしまうので、思慮の浅いつぶやきがたちまち拡散してしまうこともありえます。しかし、最も危ないのは仕事の関係者がフォローしていることが多いということなのです。

 お客様のこともあれば取引先、同僚、同業者など身近な仕事の関係者がフォローしていることが多く、オブラートに包んだ書き方をしても関係者には「あ、あのことか」と分かってしまうのです。

 また、仕事上知りえた情報で、友達に「ここだけの秘密だけどね」と同じ感覚でつぶやいてしまうことも起こりがちです。例えば新製品の開発の話とか新しい企画の話など、つい知っていることを自慢したくなるようなときも危ないのです。

 米国の政府機関では業務時間中にTwitterなどのソーシャルメディアの使用を禁じています。これは業務外のことをしている、というからではなく、機密をうっかり漏洩してしまうことがありえるからです。ひょっとしたらフォロワーの中にスパイがいて、誘導的なつぶやきで機密情報を引き出されてしまうかもしれません。「これから新しい作戦なう」と書いてしまっても不思議ではないのです。

 さらに危ないのが「飲酒Twitter」(飲酒してのTwitter)です。以前、「飲酒パソコン(飲酒しながらパソコンを触ること)は危ない」と書いたのですが、この飲酒Twitterは私も経験がありますが、ヤバいです。もともと軽い気持ちで投稿しがちなつぶやきが、さらに感情が誇張されてしまった書き込みになってしまうことがあるのです。よほどの自制心がないと理性ある書き込みでなくなってしまうことがあります。

 我々はまだこのソーシャルメディアを使いこなしていません。手元のスマートフォンでつぶやきは簡単にできても、書いていいことと悪いことを正しく判断すること、書き込む前にちょっと考えることについてはまだ未熟なのかもしれません。

 自動車のように飲酒運転は絶対禁止というような社会的な決まりも感覚もありません。それなのにどんどんサービスが追加されていき、ちょっとしたつぶやきのつもりがGoogleの検索にヒットして思わぬ騒ぎになることも十分にあり得るのです。

 ブログであれば、ある程度の文章の整理や落ち着いた時間に書くことができますし、書いてアップロードしたからといって、すぐに多くの人が見るとは限りません。また、内容が不適切なら書き換えることも容易です。しかし、つぶやきはその瞬間に広がってしまうのです。取り消しはできますが、多くのヒトがリアルタイムに近い形で読んでいるので、実質的には取り消せないと思った方がいいでしょう。

 これからソーシャルメディアがどんどん普及するとともに、さまざまな問題も起きるでしょう。自分の発言の影響を考えた思慮あるネット生活を送りましょう。

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