気になっている人が多いですよね、映画「冷たい熱帯魚」。
封切り日からツイッターにコメントが書き込まれ始め。トコがフォローしている水道橋博士もつぶやいてました。

だもんで、6日(日曜)にテアトル新宿の、朝10時半の回に行ったのよ。
伊勢丹メンズ館地下の劇場ですが。
ここは、実録連合赤軍とか見たなぁ、とのんびり向かっていたら。

劇場の入口階段は、チケット購入者で長蛇の列。残り40席、そのあとは立ち見だと告げられる。

140分だから、立ち見はつらいな、と、ドキドキしていたが、ぎりぎりで、前の方に座れた。
その時点で、同時発売されていた午後2時半の回は、立ち見になっていたよ。

さあ、ストーリーは、鮮烈。
しがない熱帯魚屋のおやじ(吹越満)が犯罪に巻き込まれ。
その犯罪が半端じゃないの。
でもって、あれよあれよと・・・・。
とにかく、あっという間の140分。
しかも、途中で、「あーここで終わったんだ、よかった」と思わせておいて、そこから、また新たな展開が。
でもって、あーこういうことか、と油断していたら、そこからまた展開が。
最後のシーンにショックを受けない人はいないはず。

■日本映画すごいことになっているよ!

福岡でも上映中なので、勇気を持って見てください。
いろんな意味で忘れられない作品になると思うわ。

■そんな、「冷たい熱帯魚」をみてやさぐれ気分で向かった、高円寺。
次男大悟のゴジゲンが公演中だったの。
座高円寺という劇場で、「神社の奥のモンチャン」を再演なの。

■13時10分に新宿で映画終了。
高円寺での舞台は14時からなので、余裕で移動できるはずが。

トコは、新宿あたりに疎いので、新宿駅に入るも改札が見当たらない。
ようやく改札を通ったが、中央線が見つけられず15分ほど、構内で迷子になっちゃったよ。
やっと発見してホームで待っていたら「土日はこちらのホームの電車は高円寺に止まらない」とのアナウンスで、階段を駆け降り各駅停車のホームを探してうろうろ。

今度こそ、と、のったら。
「この電車は中野終点です」
とアナウンスが。
中野って、高円寺の手前なの? 向こうなの?
路線表をバックから取り出すも、字がちっちゃくて読めね~~~よ!

耳をダンボより大きくしてアナウンスを聞く。
どうも、高円寺は中野より向こうらしい。
というわけで、中野で乗り継ぎ開演ぎりぎりにたどり着いた。

まあ、このトラブルのおかげで、冷たい熱帯魚ショックから、気分の切り替えができてよかったよ。

■神社の奥のモンチャンは4年前の初演に比べると、めくるめくエネルギーは衰えていたけど。
そりゃそうですよね、4年だもの。
でも、きちんとお見せできる作品に昇華されており、
大きな劇場のたくさんのお客様に観ていただける状態に成長したんだなあと、安心しました。

最後は周りのひとが、すすり泣き。
それに泣きそうになったよ。

■チラシを見たら、なんと、ゴジゲン。
10月にはゴジゲン初の3週間公演を計画しているらしい。
いまから、告知して動員しなきゃね~~。

■さあ、それから、建て替わる歌舞伎座方面へ。

現在博多座では、坂東玉三郎特別公演があっており。泉鏡花原作「海神別荘」という演目をみたのよ。
その観劇した連載コラムを書かなきゃならないんだけど。
・・・難解でさぁ。
長年博多座コラムを連載してきて、今回ほどなにをどう書けばいいのか悩んだことはない。

■で、「わが心の歌舞伎座」という記録映画が歌舞伎座斜め前の東劇で上映されており。

なにかヒントがあるかも、と、こちらは3時間でしたが(歌舞伎のように上映の半ばで休憩・幕間があるのよ)。

いやあ、観て良かった。
そうそうたる歌舞伎役者さんが思い出やエピソードを語り、その舞台の様子も撮影されているのですが。

歴史の長さだけじゃなくて、歌舞伎の底力を感じました。
ちょっと、泣くよ。

そして、玉三郎さんのコメントで。
やはり、海神別荘のことがあり。
「泉鏡花先生の言葉は難1解ですから。わかろうとしなくていいんです。感じたままで」
とおっしゃっていたので、安心したわ。
これで原稿かけます~~!

■1ページづつ読み進まなきゃならない読書と違い。
映画や舞台って、座っているだけで刺激を与えてもらえるから、ほんとうにすばらしいわ。老後の友よ。
■濃密な1日でしたっ。

タントーヨシダ:
なんだかジェットコースターな日ですね。
読んでいたらどこまで行くんだ?と思っちゃいました。
冷たい熱帯魚が気になりました。