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三輪信雄「ここが変だよみんなの対策」

スマートフォンのビジネス利用とセキュリティ

三輪信雄=S&Jコンサルティング 代表取締役 2010/12/21 PC Online

 最近、スマートフォンをビジネスに取り入れようとする動きが非常に活発です。

 レストランなどの飲食店などでは、iPod Touchでオーダーできるシステムも販売されていますし、オーダーしたカクテルの説明が表示されるものまで出てきました。

 スマートフォンを活用すればインタラクティブなサービスが提供できるようになるので、他店との差別化が図れるのです。もちろん、営業時間中に、メニューから売れ切れた商品を削除したり、お客様の当日の傾向によってメニューを入れ替えたりすることも可能になります。

 また、大型店舗にiPadなどを設置しておいて会員登録や施設案内ができるようなシステムも実用化され始めました。買いたい商品がどこにあるか調べることもできるようになるでしょう。

 ところが、これらの便利な端末のセキュリティには気を付けなければいけません。真っ先に頭に浮かぶのが盗難対策です。iPod Touchくらいであればポケットやカバンに入れられてしまうかもしれません。

 ノートパソコンには通常、盗難防止用のワイヤーをを取り付けるスロットが付いていますので、そこに市販のワイヤーを取り付ければいいのですが、スマートフォンにはスロットがない場合が多いのです。デザインを重視しているiPadにもスロットはありません。

 せっかく先進的なイメージとインタラクティブなサービスを提供できるのに、盗難防止のために常に係員が目を光らせているわけにもいきません。

 実際の製品としては、盗んでお店を出ようとしたらブザーが鳴るようなICタグを装備したものや、盗難防止用ワイヤーが取り付けられる専用ケースなどがありますが、まだまだ十分に選択肢があるような状態ではありません。パソコン盗難防止用の接着型のブザー付きワイヤーなども使えますが、デザイン的にはスマートではありませんから、今後スタイリッシュな端末に似合うクールなセキュリティグッズが出てくることを期待しています。

 盗難防止以外にも気になるセキュリティといえば、勝手な設定変更やアプリのダウンロードも気になるところでしょう。これはiOS、AndroidなどのOSに依存する機能ですが、基本的には「親が子供のために機能を制限する」という目的で作られていることが多く、ビジネス用途としては十分ではありません。

 例えば、iPadでキャッシュの無効化やパスワードなどのオートコンプリートの無効化などは設定できますが、それは誰でも変更できてしまいます。従って、Webブラウザーを有効にした場合には、端末にアクセス履歴やパスワードが記憶されてしまうように変更されてしまう可能性があるのです。これは親が子供を管理する目的では不要な制限機能なので実装されていないのでしょう。

 これからビジネスシーンに使われようとすると、例えば管理者権限と一般ユーザー権限を分けて、きめ細かくポリシー設定ができるようにならないと、パソコン並みのセキュリティは実現できません。

 また、リモートでデータを消す機能やサービスが実装されているスマートフォンも多いのですが、これも無線LANや3Gの圏内である必要があります。この機能は例えば「タクシーに忘れた」というようなシーンを想定して実装されていますので、それ以上のセキュリティを要求するようなビジネスニーズには適応しません。

 iPhoneなどに実装されている「機内モード」を使用すれば、電波を出さずに使用することができてしまいます。そして機内モードにするしないはiPhoneでは機能制限できません。従ってリモートで端末の所在確認やデータの消去を行おうとしても「機内モード」に切り替えられてしまえば手が出せないのです。このような状態では顧客情報などを取り扱うサービスは提供できません。

 今後、このようなきめ細かく、かつ、厳重なセキュリティ機能が各社の端末に組み込まれてくることを期待しています。

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