皆さんご存じの通り、2014年4月、ウィンドウズXPの延長サポートが終了します。しかし、この「サポート終了」という意味を正確に理解しているユーザーは、意外と少数です。試しに私の友人5人(妻も含む)に意味を尋ねたところ、何と4人が「電話やメールのサポートが終わること」と答えました。

 もちろん、それもサポートの1つですが、もっと重要なことがあります。それは、セキュリティ関係の更新プログラムの提供が止められてしまうこと。マイクロソフトは、ウィンドウズにセキュリティ上の脆弱性が見つかった場合、それを解消するプログラムを無償提供しています。サポートが打ち切られると、プログラムの提供も停止されてしまうのです。

 この状態でパソコンを使い続けることは、とても危険なこと。あえて脅迫めいた言い方をすれば、サポート終了後、あなたのパソコンが大きな危険にさらされる可能性が出てくるわけです。こうなるともはや、安心してインターネットに接続できません。今の時代、ネットに接続できないパソコンなんて、存在価値はないでしょう。つまり、サポートが終わるということは、XPパソコンの命運が尽きるということです。

 でも、希望がないわけではありません。XPがこれだけ多くの人に愛用されているので、マイクロソフトが再度サポート期間を延長する可能性もゼロではないと思います。私は秘かにそれを期待していますが、かといって過度な期待をかけるわけにもいきません。最終的には、同社がユーザーの動向を見ながら、最終判断を下すことになるでしょう。ともあれ、私自身はXPをトコトン使い続け、その最期を見届けようと思っています。