今や、ほとんどの携帯電話にデジタルカメラ機能を搭載している。街を歩いていて、なにか気になるものがあれば、携帯電話を取り出してパチリ。常に持ち歩く携帯電話だけに、日常を切り取るスナップカメラとしては使い勝手はいい。だが、個人的にはどうも携帯電話で撮る写真が好きになれない。何枚撮っても、仕上がった写真に物足りなさを感じてしまうのだ。
写真を撮るセンスがないといってしまえば身もふたもないわけだが、ここでいう「物足りなさ」は写真から伝わってくる“空気感”だ。以前、ロシア製コンパクトカメラの「Lomo」が好きだったこともあり、単にきれいに撮れるだけでは物足りなさを感じてしまうのだ。
遊び心ある写真をデジカメで撮りたい…そう思っている中、昨年たまたま見つけたのがエグゼモードのPOKET DIGITAL CAMERA「EXEMODE SQ28m」だった。いわゆるトイカメラのデジカメ版だ。ポップなカラーと、幅5.3cm×高さ2.3cm×奥行き1.9cm、21gの極小ボディに思わず目が留まった。