日本が誇る麗しき山、富士山の雄姿は、いつ眺めても惚れ惚れする。お正月といえばやはりこの山を拝みたくなるし(たまに登る人もいるくらいだし)、日本に来た外国人には、真っ先に見せたいと思う自慢の山である。今までもう何度も見ているのに、見るたびに新しい驚きと感動があり、飽きもせずいつまでも眺めていたくなる山なのである。

 そんな愛すべき富士山をモチーフにしたユニークなお茶碗がある。この「富士ちゃわん」は、伏せて置くとまさに富士山になるのである。テーブルの上に気高く(?)そびえる富士の山。なんともお茶目でおめでたい茶碗である。

富士ちゃわん 3776円(税込) ※価格は富士山の標高と同じ
富士ちゃわん 3776円(税込) ※価格は富士山の標高と同じ

 とぼけた風情が親しみやすく楽しい茶碗であるが、230年以上続くという京都の窯元で作られた清水焼であり、1つひとつ手作業で色を塗っているため、刷毛による色の濃淡が微妙に表れ、手作りならではの温かな味わいがある。普通のお茶碗はころんと丸みを持ったものが多いが、富士山をイメージして、あえてすっと直線的なフォルムで表現されている。デザインしたのは「猿式箱」というクリエイティブユニット。「トンチの利いたものづくり」をテーマに”面白くて美しい”様々な作品を提案している。