印刷用文書ファイルとして普及しているPDF(Portable Document Format)ファイルだが、印刷状態のレイアウトをパソコン画面で閲覧するには、アドビシステムズが無償で配布するAdobe Readerを入手する必要がある。無料なので多くのパソコンにプリインストールされているが、アプリケーションとしてはそれほど軽快とは言い難い。特に、WebページのリンクからPDFファイルを開くときは、ブラウザー中にAdobe Readerを組み込むので、やや手間取る。エラーも起こりやすい。ところが、Googleドキュメントを応用すると、Acrobat ReaderなしでもPDFファイルが見られるようになる。

 実際にインターネット上に公開されているPDFファイルを閲覧してみよう。PDFファイルの閲覧が必要になるのは、グラフや表など文字だけではわかりづらい情報を探すときだ。GoogleでPDFファイルを検索するには、検索用のキーワードに加えて「filetype:pdf」とするとよい。

図01 交通事故の死亡者数の図表データを総務省のサイトから探すために、「交通事故 死亡者数 総務省 filetype:pdf」で検索してみる。
図01 交通事故の死亡者数の図表データを総務省のサイトから探すために、「交通事故 死亡者数 総務省 filetype:pdf」で検索してみる。

図02 検索結果のPDFファイルがリストで表示される。PDFのリンクをクリックしてみる。
図02 検索結果のPDFファイルがリストで表示される。PDFのリンクをクリックしてみる。

 GoogleでPDFファイルのリンクをクリックすると、すでにパソコンにAdobe Readerがインストールされているなら、ブラウザーの中にAdobe Readerが読み込まれてから表示される。表示まではやや時間がかかる。

図03 ブラウザーの中のAdobe ReaderにPDF形式の文書が表示される。
図03 ブラウザーの中のAdobe ReaderにPDF形式の文書が表示される。

 Adobe ReaderなしでPDFファイルを閲覧するにはどうしたらよいのか。まず、PDFファイルのリンク先をコピーしておく。

図04 PDFファイルのリンク先を右クリックメニューの「リンクアドレスをコピー」でコピーしておく。なお、ブラウザーによってはメニュー表示が異なっている。
図04 PDFファイルのリンク先を右クリックメニューの「リンクアドレスをコピー」でコピーしておく。なお、ブラウザーによってはメニュー表示が異なっている。