新しい年の三が日も明けましたが、みなさんの年末年始にどれくらいインターネットは活躍してくれましたか?

 思い起こせば、「コンピューターが誤作動する可能性が!?」と2000年(=Y2K)問題で大騒ぎしたのはついこの間のようですが、あれからもう10年。201X年台へと突入しました。

 2000年といえば、ゴールデンウィークに17歳の少年による西鉄バスジャック事件が起きた年。犯行直前、少年がインターネット上の掲示板「2ちゃんねる」に予告らしき書き込みをしていたことから、各種報道により「ネットで犯行予告」という行動を日本中の人たちが知ることになるのですが、くしくもこの年の『新語・流行語大賞』は「IT革命」でした。

 「IT革命」という言葉がはやってから、10年の月日が流れました。十年一昔と言いますが、音楽をダウンロード購入するのが普通のこととなり、GPSやナビが場所を教えてくれるようになり、情報収集だけでなくショッピングから資産運用までさまざまなことが手のひらでできるようになり……この10年間におけるデジタル文化の変遷が社会や経済に与えた影響は計り知れません。

 これまでの10年間“何となく”体感してきたこのハイスピードな流れを賢く受け入れ、“これから”に生かすためのスキルや知恵にして次につなげていくのが、今の子どもたちの役割となるでしょう。そこで今回は、201X年台のスタートに際し、昨年感じた傾向や動向をいくつかをピックアップしてお話しします。