朝晩の冷え込みが厳しい時期になってきた。身体が温度変化に慣れていない冬の走りは、いつも以上に寒さが身に染みる。なぜ、そんなに敏感なのかというと、仕事部屋が寒いからにほかならない。元々北向きの部屋。しかも、少々古いマンションとあって驚くほど冷気が流れ込む。朝、夜はもちろん、昼間だって冷気に覆われているのだ。暑い部屋より、寒い部屋の方が仕事に身は入る……と思ってガマンしているが、それにも限度はある。
とくに辛いのは、デスクワークをしているときだ。イスに座って何時間も原稿を書くわけだが、どんどん冷気が体温を奪っていく。足の指先、ふくらはぎ、ふとももへ寒さが伝わってきて、思わずブルッと震えるのだ。
昔から頭寒足熱が理想とされているが、この仕事部屋は“頭寒足寒”である。当然、寒さの限度を超えれば暖房を入れて対処するのだが、空気は乾燥するし、電気代もかかる。毎日のことだから馬鹿にならず、暖房を使わない時間を少しでも長くしたいと思ってきた。
今冬こそ、積年の不満を解決しようと「Slanket(スランケット)」という防寒グッズを購入してみた。このスランケット、見た目からして何ともユニークな品である。