「純米霧造り生21°」は720ミリリットルで1699円
「純米霧造り生21°」は720ミリリットルで1699円

 松浦酒造場(徳島県鳴門市)は、徳島を代表する銘酒「鳴門鯛」を造り出す、創業200年を越す酒蔵だ。最近では、焼酎やワインなどに押され、日本酒の消費量は年々減少傾向にある。その原因はアルコール度数の低さにあると言われている。日本酒は、焼酎のように割り方によって風味や度数を変えて飲むことができないからだ。

 日本酒の復権をめざし、同酒造場が造り上げたのが「純米・霧造り生21°」である。アルコール度数は一般的な日本酒の5割増である21.9度。オンザロックでも楽しめ、カクテルにも使うことができる、まったく新しい日本酒に仕上がっている。

 霧造り生は「霜造り製法」という同社独自の製法で造られている。なんと、日本酒に「超音波」を当てて造られているのだ。アルコールは水に比べて霧になりやすい。そこで精白歩合65%の原酒に毎秒200万回の超音波振動を当て霧状にし、その霧をふたたび集めて液状にすると、自然とアルコール度数が高い日本酒となる。冷たいまま、まったく熱をかけないでつくるため、日本酒本来の味わいや香りが損なわれることはない。「旨さ」はそのままである。

日本酒に超音波を当て霧状にする
日本酒に超音波を当て霧状にする