まもなくWindows 7が発売になります。Windows 7では、Vistaの不満を解決する多くの改良が施されており前評判も上々です。Windows 7について書かれた記事はどれも歓迎ムードが漂っています。ところが「7」と名付けられたこのOSについて、なぜかWindowsのバージョン番号が6.1であるという疑惑が持ち上がっています。そこで、実際になでしこを使って簡単なプログラムを作って、Windows 7を検証してみたいと思います。バージョン番号の真相や特殊パスのロケーションなどを調べてみます。

Windows 7のバージョン番号を調べる

 何かと評判の悪かったWindows Vistaの失敗を踏まえた、Windows 7で注目できる部分を見てみると、それほどマシンパワーを必要としないことや、評判の悪かったUAC機能(特に画面を真っ黒にする確認画面)の改善、新しいタスクバーや、XPをエミュレーションするXPモードなどが挙げられています。

 いずれもとても楽しみな機能のですが、まずは、バージョン番号6.1という噂の真相を確かめてみなくてはなりません。そこで、Windows 7((評価版:ビルド7100)になでしこをインストールして検証してみました。ここでは、以下のようなプログラムを記述して実行しました。

文字サイズ=40
OSバージョンを表示。

やはりWindows7のバージョン番号は「6.1」だった!
やはりWindows7のバージョン番号は「6.1」だった!
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 結果はどうでしょうか。見事に「6.1」と表示されています。(ちなみにカッコの中はビルド番号を表しています。製品版ではこれより大きな数字になっているでしょう。)

 ちなみに、過去のWindowsのバージョンは以下のようになっています。98系は4.xで、2000系は5.x、そして、Vista系が6.xとなるのです。

Windowsの名称バージョン番号
Windows 984.0.1998
Windows 98SE4.10.2222
Windows Me4.90.3000
Windows 20005.0
Windows XP5.1
Windows Vista6.0
Windows 76.1

 そもそもなでしこのプログラム中で変数「OSバージョン」を参照することで、Windowsのバージョン番号を調べることができるようになっています。

 この番号を利用することで、ある特定のバージョンに依存したプログラムを作ることができます。もしも、動作対象を、Windows XP以上に限定したい場合は、次のようなプログラムを仕込んでおきます。(以下は、Windows XPより下のバージョンのWindowsで、警告メッセージを表示します。)

もし(OSバージョン<5.1)ならば
  「残念です。Windows XP以上でしか動きません!!」と言う。
  終わる。