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柳澤大輔「面白法人カヤックのいきかた」

150(最終回):いかに「普通」ではなくあり続けるか

柳澤 大輔=面白法人カヤック代表 2009/06/01 PC Online

 PC Onlineの数あるコラムの中でも3本指に入る連載回数となった「面白法人カヤックのいきかた」が本日をもって終了します。終了と言っても、同じ日経BP社が運営する「日経ビジネスAssocie Online」に引っ越しをするというのが正しい説明なのですが。

 そこで今回は筆者の柳澤氏に連載を持ちかけた担当編集者Sと柳澤氏という異例の組み合わせでの対談を企画してみました。149回かけて紹介してきた「新しい会社のかたち」を何となく総括してみたいと思います。


◆ ◆ ◆

柳澤 すみませんねぇ、鎌倉まで。

S いえいえ、こちらこそすみません。こんな私が最後の相手で。

柳澤 えーと、連載の話をもらって3年ですか。

S そうですねぇ。

柳澤 ちょうどあっちのビル(注:カヤックの旧オフィスは新オフィスと通りを挟んだ場所にあった)に移ったときで、会社をもっと大きくしようと思っていたタイミングだったんですよね。

S そうだったんですか。知らなかった(笑)。

柳澤 そうだったんです。

S 実際、カヤックの事業規模というか、働いている人の数、この3年間でずいぶん増えましたよね。

柳澤 そうですね。増えました。

 いろんな人と話していて分かったんですけど、いざ、人を増やそうとしても、一般的には、そんなに簡単にいい人を増やせるわけではないらしいんですよね。でも、カヤックは本当にいい人が来てくれてるし、それが続いてきたというのは、鎌倉にあるとか、働き方とか、時代にマッチしていたからだと思うんです。

S カヤックに来るって一種の覚悟を決めてくるみたいなのがあるんですかね。鎌倉に行っちゃうぞみたいな。

柳澤 どうですかね、まあ、おもしろそうなことができそうだという期待みたいなものがあって。フラフラっとした気分より、キメ打ちで来るんじゃないですか。

 そういう意味で、考え方的には共感できる人が集まってくれているというところはありがたいですね。今でも、常に人は足りないし、こういう人が来てくれたらいいなあというのはありますし、満たされるというのはないんです。

●カヤック流はどのくらいの規模まで増やせる?

S 新しいことをやりたいという時に常に必要になるのは人であると。会社が大きくなっていくというか、従業員の数が増えていくっていろんな側面がありますよね。

 例えば、この会社って何をするのという経営理念的なものを組織の中にいかに反映させ続けていくかとか。創業メンバーだけでやっているときはすごく幸せな状態でいる訳じゃないですか。例えば、カヤックでいえば柳澤さん、貝畑さん、久場さんの3人ですよね。

柳澤 はいはい。

S 友人の会社なんかを見ていても、ビジョナリストになるんですよね。その人やその人たちが。で、その人が持っているものに対して、シンパシーを感じている人たちが集まってないといい結果にならない。

柳澤 そうですね。

S 個人的にはそこにすごく興味があるんですよね。どのくらいの規模までそのシンパシーに共振させるながら仲間を増やしていくことができるのか。創業者の中にある「情熱の火」をどうやったら消さないようにしむけられるのかと。それって何なんですかね。

柳澤 最初のマインドを忘れないようにする組織って2つあると思うんですよね。1つ目は社長のカリスマとかフィルタリングしていく組織。

 例えば、新しいサービスをリリースするにも、創業メンバーの最終チェックを通らないとサービスは出せないみたいな。そういうキューッと絞っていく急須のような、急須じゃないや、何だっけ。

S 漏斗。

柳澤 そう漏斗みたいな形の組織。

 で、もう1つは組織内のヒエラルキーもすごいフラットで各自がワイワイやってるんだけどでも、まとまっている世界。

 どっちが難しいかっていったら後者の方が難しい会社なんですよ、組織的には。でもそれをうちは目指していて、みんなが好き勝手にやってるんだけど。で、そのときに何を意識しているかいうと、メンバーの主体性をどうやって引き出していくかってところなんですよね。

 このブログでもたびたびブレストの話を書いてきましたけど、ブレストってやっているうちにそのことに対して主体性が出てくるんですよ。新人でも何か話さなくてはならないわけでし、実際は採用されなくても発言はさせる。それを繰り返しているうちに、会社全体のことを「自分ごと」として捉えていくようになる。人はルールに囲まれると、そこで起きることをどうしても「人ごと」と考えるようになるので、あえて混沌とさせるというか、効率とかルールとかあまり意識しないで済む世界を志向してきているということだと思いますね。

 ただ、こういうのが何人まで通用するのかはちょっとわからないですよね。

S ブレストルールみたいなものってあるんですか。カヤックって。

柳澤 あります。

S 絶対に否定しないとかですか。

柳澤 そうですね。まあ、信頼関係を築けているメンバーなら別に否定してもいいんですよ。それで信頼関係が壊れるわけではないし。ただ、そこまでいっていないときには否定をしないでという方向に行きます。

S 新入社員とかは。

柳澤 そうですね。新人はいきなり気の利いたアイデアを出せと言っても難しいということは経験上わかっています。でも今何が流行っているのかとか、そのあたりは強い。そういう自分の強みで参加してもらえればいいと思っています。だから、新人には新人なりに参加できるようなテーマをふったりしますね。 まあ、失敗を繰り返していけるとか、世代による差があまりないというのは、Web業界が変化のスピードが速いところだからかもしれないですね。

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