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尾花紀子「IT時代の子どもたちへ」

いじめにも利用されはじめたチェーンメールの現実を知ろう

尾花 紀子=ネット教育アナリスト 2009/05/31 PC Online

 四季ではっきりした違いのある日本では、食もファッションも、行楽も、そして病気にも、季節性があります。実は、子どもたちの間のチェーンメールにも季節性があって、4~5月がかなり増えるようです。それは、進学・進級でお祝いに携帯電話を買ってもらったり、新しい友達が増えたりすることにより、それまでの友達から送られてきたチェーンメールを、新しい友達に送って広めてしまうことによります。

 今回で20回を数えるコラムですが、チェーンメールについてのことはあまり触れてきませんでした。以前から、遊び感覚で他愛もない内容のチェーンメールを作って送る子どもたちはいたのですが、最近は、いじめにつながるようなチェーンメールを送る子も出てきました。また、チェーンメールの形で送り付けてくる架空請求もあるため、この辺で一度整理しておいた方がいいかな? ということで、このテーマでお話を進めていきます。是非、子どもに伝えて欲しいと思います。

そもそもチェーンメールって?

 大人の人なら誰でも分かるよう一言で伝えるときには、必ずこんな表現を使います。

 

チェーンメールとは「不幸の手紙」「幸福の手紙」のメール版です!

 「このメールを○人(またはできるだけ多くの人に)回す」ことを要請されたメールです。必ず、最初の発信元が不明瞭もしくはウソ。その内容は多岐におよびます。

 こんなにインターネットが発達する前は、ネズミ講のように次々と転送を重ねさせることによってネットワークを渋滞させ、世間を困らせる目的が多くありました。大晦日から元日になった途端、みんなが一斉に「あけましておめでとう!」メールを送ってインターネットが大渋滞を起こし、なかなか送れずに困った経験をお持ちの方は多いと思います。チェーンメールはああいったことを引き起こしていたのです。

 現在はどちらかというと、単なるいたずら的なものから、受け取った人の気分や精神面に害をおよぼすようなタイプの方が主になっています。著書『子どもといっしょに安心インターネット〔赤〕なにが危険なの?』(岩波書店発行)では、いくつもの文例付きで詳細に述べさせていただきましたが、大きく4つに分けて内容を簡単にご紹介します。

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