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柳澤大輔「面白法人カヤックのいきかた」

148:お金との付き合い方について

柳澤 大輔=面白法人カヤック代表 2009/05/18 PC Online

 今回のテーマは『お金』について。

 言うまでもないですが、世の中お金がすべてではありません。でも、時として「お金がすべてじゃない」と言っている人よりも、「お金があれば大抵のことは解決する」と言っている人の方がバランス感覚がいいと思えるのはなぜでしょうか?

 考えてみれば、世の中の問題の多くは、お金によって引き起こされています。であれば、すなわち、お金があれば大抵のことは解決するとも言い換えてもおかしくない。

 ちなみに、僕自身も、お金について考える機会が年とともに確実に増えました。いろいろ思うところはありますが、最近、本当に良くも悪くもお金が力をもってる社会だと感じています。

 たとえば、カヤックの代名詞のひとつでもあるサイコロ給
 これも創業期から取り入れているものの、お金にまつわる制度だからこそ、何度もいろいろなメディアに取り上げられ、世の中にインパクトをもって受け止められているのだということが最近わかりました。

 そして、カヤックには毎月給与明細に0円と記載されるスマイル給もあります。
 あれもよくよく考えたらただ単に相手を褒めましょうというだけのことです。が、給与というものに絡めることで必要以上の価値を出すことができていると思います。

 すなわちお金が力をもっているからこそ、うまくお金の力を利用することで何か良い結果につながることもあるのではないでしょうか。

 例えば、披露宴のご祝儀。少しいやらしい話ですが、踏み込んでみます。仮にみんなが3万円包んでいたとします。そんな中で1人だけ5万円包んだとします。もともと、仲がよくないのにそんなことしたら嫌味ですが、少し特別なら、そうしてあげたとします。そうすることでもらった方は特別だという印象になる。逆にみんなが3万円のところを1人だけ1万円にしたとします。その時の印象の悪さったらありません。せっかくの良い友達もそれだけでガクンと印象が悪くなります。どちらも2万円の差ですが、将来において2万円以上に差がついてくるのではないかと思うのです。

 例えば、すごく世の中のためになるようないい話をする講演者がいたとします。この人の講演料が1回につき100万円です。なんていったら、いい話もがっくりだと思ってしまう人がいます。でも、例えば、「無料で全国どこへでも講演しにいきます」なんていったら、拍手喝采。とっても偉い人だなぁ・・・となる。

 でも考えてみてください。もしかしたらその人にとって講演は趣味かもしれないんです。「趣味のNゲージに毎月20万円つかってます」っていうのと「毎月無料で全国講演してます」ってのはその人にとってはいっしょなのかもしれないんです。にも関わらず、すごいですねーと後者は話題になり得る。

 で話題になったことで他の仕事が入ったりして、もしかしたらそれは無料でやる以上の価値がある。無料だからすごいという固定概念をいかしてレバレッジを効かす。

 これもある意味、お金が力を持つ社会だからこそできる、お金の力の利用方法かもしれません。

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