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塩田紳二「モバイルトレンド」

Windows 7はXPユーザーを取り込めるか(第71回)

塩田 紳二=テクニカルライター 2009/05/13 PC Online

Windows7、完成度は高く、発売は近い?

 4月30日からWindows 7のRC版の提供が開始されました。すでにインストールして試された方もいらっしゃるかもしれません。

 仕事なので、筆者は、手元のノートPCなど複数の機材にRC版をインストールしてみました。RC版もベータ版と同じで動作は軽快でした。Vistaより速いというわけではありませんが、Vistaのように起動直後に過負荷で息切れしているような感じはありません。

 また、Windows 95以来、ずっと使われてきたこのタスクバーは、Windows 7で完成の域に達した感があります。

 買い控えを恐れてのことだと思いますが、RC版が登場しているのに、出荷時期について何もアナウンスがありません。使ってみた感じでは、このまま、夏ぐらいにRTMが完成し、秋には、製品出荷してもおかしくない状態です。

 各種メディアの反応も、Windows 7に関する評価は悪くありません。Vistaの評判はあまり良くありませんでしたが、Windows 7を評価するメディアが大半です。

 また、Windows 7は、必要なハードウエアリソースがVistaより少ないので、ネットブックのような非力なマシンにも搭載されるでしょう。製品の使命という点では、Windows XPは、そろそろ終わりを迎えることになると思います。

 ですが、私は、Windows XPを使い続けるユーザーはそれほど減らないかもしれないと考えています。Windows 7にケチを付けようというのではありません。新しいものに移る必要がないと考える「保守的」なユーザーが少なくないのではないかと思うのです。

 例えば、携帯電話を考えてみましょう。多くの人は、買い換えるときに同じメーカーを選ぶと思います。一度買い換えてみると分かりますが、メーカーごとにメニューなどの操作体系が異なるので、慣れるのが大変だからです。よほど携帯電話が好きという人ならともかく、普通の人は、携帯電話の習得にそれほど時間をかけようとは思いません。できれば、同じように使えるものを買いたいのです。

 そんな背景があるので、メーカーも操作体系を大きく変えることができません。結局、メニューなどが継ぎ足し、継ぎ足しになって、複雑になっていきます。ですが、従来の使い方をしている人は、操作が同じであれば、問題は感じません。場合によっては、同じ携帯電話を買い換えることなくずっと使っている人もまだいます。

 これは、携帯電話がかなり日用品に近いポジションにあるからです。こうした製品では、いままでと同じように使えることが重要で、性能や機能は、よほど大きく変わらない限り、誰も新しいものに乗り換える必要を感じないのです。

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