本連載の第78回 で、ファイル名の一括変換ツールを作りました。この時、ファイル名に連番を振る方法についても紹介しました。今回は、既に連番のついているファイルについて連番を振り直す方法を紹介します。

プログラム~連番を3けたに振り直す

 筆者は、しばらく前に、多機能な音楽プレイヤー「iPod Touch」を入手しました。ところが、音楽を聴くよりも読書用の文書ビューワーとして活躍しています。以前は、通勤途中に携帯電話で読書していたのですが、iPod Touchを入手してからは、こちらの方が大きな画面でページのスクロールが楽なので重宝しています。読書のために、Files Liteというアプリケーションをインストールして、パソコンからのファイル転送も楽になりました。

 その読書に関してですが、長い文章を読む時には、文章を文字数で分割してファイルに連番をつけています。例えば「心」という作品を読む場合には、「1-心.txt」「2-心.txt」「3-心.txt」・・・「9-心.txt」「10-心.txt」という具合に分けています。

 そのときに、困ったのが、ファイル名の並び順です。次の画面をご覧ください。これをファイル名順に並び替えたると、「1-心.txt」の次に「10-心.txt」がきてしまい、「2-心.txt」はずいぶん下にあり、ファイルを選ぶのが大変なのです。

図1 1の次に10がきてしまうので、連番のファイルが選びづらくなる
図1 1の次に10がきてしまうので、連番のファイルが選びづらくなる

図2 
図2 

 これは、OSなどがファイル名の1文字目から文字コード順に並べるために起きる現象です。具体的には、「10-心.txt」の1文字目の“1”と「2-心.txt」の1文字目“2”を比べて、「10-」の方が先になります。